上画像のジャズベースは1997~2000年頃製造のFender Japan JB62です。とある練習スタジオのレンタル機として新品で導入されて使い続けられ、フレット交換などもされて生きながらえていたものの、状態が悪くなりレンタル機としては引退、しばらく倉庫に保管された後、現在のオーナーさんの手元にやってきました。当店に持ち込まれた時点でフレットは浮きまくり、指板はカサカサでRは崩れ、若干のねじれがあり、ボリュームやトーンは過度のガリと接触不良、ペグやブリッジサドルといったメッキパーツの表面にはたばこの脂が固着したと思われる茶色い汚れにまみれていました。当然演奏に耐えるような状態ではなかったのですが、現在のオーナー様は本機を何とか復活させ手使っていきたいという意向で当店に持ち込まれたものです。比較的大がかりなメンテナンスとなると同クラスの中古品を購入するよりも大きな費用がかかってきますが、思い入れのある楽器を何とかしたい、古い楽器を使い続けることに価値を覚える方であればか行けるよりも高い満足度が得られることは多いと思いますが、今回はまさにそういったケースでしっかりメンテナンスを施すことでまだまだ現役で活躍できる状態に復帰させることができました。全体的に塗装欠けや傷などが多いのですが、それがかえって使い込まれてきた履歴を物語っていて下手なエイジド加工品よりも貫禄のある仕上がりになったかと思います。
Heavy Gauge Guitarsにてフレット交換をさせていただいたジャパンヴィンテージTokai LS-100 Les Paul Reborn。
上画像は1980年頃の製造と思われるTokai Les Paul Reborn LS-100です。当店Heavy Gauge Guitarsにてフレット交換をさせていただいたのですが、人気のジャパンヴィンテージTokai LPタイプの中でも希少な機種でそのサウンド等は興味深かったので今回持ち主様のご許可を頂いてレポートさせていただくことになりました。
Heavy Gauge Guitarsにて調整させていただいたFender Japan ST62-770LS。
画像は当店で調整をさせていただいた1989~90年製のFender Japan ST62-770LSです。長く保管されていたギターで、現在の持ち主様から本機をこれから弾き始めるにあたっての調整のご依頼をいただきました。お預かり時の状態は外観の損傷こそ少なく、ピックアップも正常だったものの他の電気パーツ正常に機能せずちゃんとした音が出ませんでした。また、ネックはフレットの浮き上がりが散見され、それによる音詰まりや過度なバズで気持ち良い音が出ない状況。持ち主様にとってはこれからどうこのギターと付き合って行くかは固まっていないということもあり、いきなり高いコストと時間をかけてすべてのメンテナンスを行うのではなく、「とりあえずは基本的な調整にとどめてバズ等回避のために高めの弦高にし、機能しなくなった電気部品は新調、ノーマルストラトに再配線」で行くことになりました。