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Fender American Original 50’sTelecaster 2018年製 ¥286,000(税込)

American VintageシリーズとAmerican VintageⅡシリーズの間にリリースされていた50年代スタイルTele、状態良好の掘り出し物!

 90年前後から続いたロングセラー、Fender American Vintage 52 Telecasterの後継機として数年間だけリリースされていたAmerican Original 50’s Telecaster、2018年製です。American Vintage Ⅱというシリーズの発表に伴って生産完了した本機ですが、源流のAmerican Vintageシリーズを踏襲しつつ指板Rは9.5inchとなっており演奏性は一段上というおいしい機種でした。今回出品の本機についてはボディは1ピース材となっているのもポイント。中古市場でもあまり出物がなく掘り出し物とも言える一本です。

 よく見るとエッジ部の小さな塗装欠けや線傷がありますが、以下画像の通り全体的にかなり状態は良好で、中古品としては使用感も少なく美品に近いと言えます。

 「ヴィンテージスタイルのTelecasterが弾きたいけど、従来の7.25inch指板だと弦高を低めにできないのでちょっと・・・」なんていう方にはドンピシャではまると思います。伝統的スタイルのTelecasterを一本は欲しいという方にもお勧めです。

 サウンドチェック動画。最初にクリーン。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。

 

クランチ①

 

クランチ②、先のクランチよりゲイン高め。動画後半はXotic BB Preampでゲインブースト。ドロップDチューニング。

 

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テレキャスタータイプのカスタマイズ例:シリーズ接続切り替えスイッチとキルスイッチの追加、(押しボタンスイッチ)

2シングルPUのノーマルなテレキャスタータイプにおいて「ミニスイッチ追加や4wayレバースイッチ化で2つのシングルPUをシリーズ接続した音を出せる」というカスタマイズは比較的よく知られており当店でも時々ご依頼をいただいていますが、今回は珍しく「押しボタンスイッチを2つ付けて一つはシリーズ接続、もう一つはキルスイッチにしたい」というご依頼を頂きました。ご依頼主様にご許可を頂き押しボタンを追加したカスタマイズ例としてサウンドチェック動画とカスタマイズ部の画像を以下アップいたします。

 まずサウンドチェック、クリーン。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。動画前半はノーマルの2シングルPUで、後半はシリーズ接続です。

 クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。動画前半はノーマルの2シングル、後半はシーズ接続。

 先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト、チューニングはドロップD。動画前半はノーマルの2シングルPU、中盤はシリーズ接続、終盤はキルスイッチを利用したスイッチング奏法をチェック。

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Fender JAGUAR 2ハムカスタマイズの例

2ハム仕様にカスタマイズしたFender Professional Jaguar。

当店Heavy Gauge Guitarsにて2シングルPUのJaguarを2ハムPU仕様にカスタマイズした例を紹介します。上画像がそのJaguar。元になっているのはFender Professional Jaguarで、ご依頼主様が選定した交換パーツとともに当店い持ち込み、当店にて必要な木部加工、配線、組み込みと基本調整を行わせていただきました。ご依頼主はハムPUによって元のシングルPUよりも太くパワーのあるサウンドをご所望、期待通りにサウンドを得ることができていますが、部分コイルタップ切り替えも装備したのとボリュームとトーン部分はオリジナルのままでトレブルブリードボリュームによってボリューム操作でトレブルが効いたサウンドも呼び出しやすいJaguarらしい高域の効いたサウンドも健在のままの仕上がり、以下詳細。

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基本調整でお預かりしたOrville SGD-160ダブルネック 1994年製

ダブルネック!!

画像は基本調整でお預かりしたOrville SGD-160ダブルネックモデル1994年製です。もともと流通数が少ない機種で私自身目にする機会がなかなかなかったこともあり今回持ち主様にご許可いただいてレポートに残させていただきます。

OrvilleブランドではGibson PUを搭載したダブルネックもラインナップされていてそちらの方は型番も本家と同じEDS-1275だったようです。今回のSGD-160はEDS-1275とはPUが日本製であること、ネック裏にボリュート(GibsonやMartinといったヘッドに角度があるギターでネックの折れやすさを緩和する目的で設けられた補強)があること、12弦側のペグがFenderでみられる6連タイプ(EDS-1275はペグ一個につき2本のビス止めのところ、本機では6個のペグを7本のビスで固定)でヘッドの長さもやや短くなっています。今回は基本調整のみを行ったのですが、6弦ネック側のナットの5弦の溝が限界で開放弦がビリつきやすかったり、一部フレットの浮き上がりで低い弦高にはしにくい状態だったのですが、幸い持ち主様はそれほど低い弦高にこだわっておらず基本調整のみで演奏を楽しめる状態にできました。

個人的にネックが二本あるとややこしそうで弾きにくそう、何を弾いていいかわからないと思っていたのですが調整を済ませてサウンドチェックでいろいろ弾いてみるとこの仕様ならではの音がいろいろ出てきて意外と楽しく面白いギターでした。

以下各部。

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フレット交換させていただいたGibson Les Paul StanDard 1977年製

Heavy Gauge Guitarsにてフレット交換させていただいたGibson Les Paul Standardのレポート。

 上画像は1977年製のGibson Les Paul Standardです。この時期独特の3ピースメイプルネックに横幅の広いラージヘッド、鮮やかなチェリーサンバースト塗装がボディトップ以外にも施されているといった仕様は一般的に親しまれているLes Paul Standardとは一線を画すものかと思います。この時代はその材料構成もあり重量がある個体が多かったようですが、本機も実測4.7kgとなかなかのヘヴィ級。昨今軽量なギターの音が良いともてはやされる傾向がありますが、実際には「軽ければ音が良くて重いのは音が悪い」ということは全くありません。70年代80年代に流行した重たいギアーでも意外とバンドで使いやすい音だったりしますし、リードプレイに好都合な中低域のサステインに優れているものも結構見かけます。

 話がそれました。以下レポートする77年製Les Paulは当店でフレット交換させていただいたものです。フレットは国産の高硬度ニッケルシルバーフレットのナローハイタイプ、ナットはCamel Bone削り出しで制作。他には錆対策としていくつかのビスをステンレス製に交換。現持ち主様は本機を中古でご購入されており詳細は断定しかねますが、ピックアップをはじめ主だったパーツはオリジナルのままと思われます。以下詳細。 続きを読む フレット交換させていただいたGibson Les Paul StanDard 1977年製