上画像は1979年製 Fender Stratocasterです。ラージヘッドに3点止めのナローネック(ナット幅約40.5mm)、プレートとサステインブロックが一体成型されているブリッジにダイキャスト成形サドルといったその後の主流とはだいぶ異なる仕様ですが、同時期の日本製のコピーモデルでも同様の仕様の製品が多く作られていてその時代を知る人にはなじみ深いのではないかと思います。今回持ち主様のご許可もいただいた上で、大雑把な仕様やメンテナンス内容、サウンドチェック動画を以下ご紹介します。何かのご参考になれば幸いです。
元々フレットがスモールサイズで塗装指板であることやこれまでの経年の摩耗でそこそこ低くなっていました。ジャンボフレットやナローハイフレットに慣れている人だとすでに弾きにくさを感じる摩耗具合ではあったと思いますが、これに慣れている持ち主様の立場ではここからすり合わせをしてさらに低くなっても、すり合わせで削る量を最低限にしつつしっかり調整もし直せば弾きにくさが増すよりもメンテ前よりも弾きやすくなる判断してそれをお勧め、フレット浮きの補修とすり合わせで対処したという経緯です。実際仕上がりにご満足いただけたかと思いますが、今後本機をさらに弾き込むにあたってより弾きやすくしようと考えた際には改めてフレット交換を検討しても良いかと思います。メイプルなど塗装が必要な材の指板の場合、フレット交換に際して塗装作業も入る都合で費用も大きくなるほか、お預かり期間も2~3か月と長くなります。メイプル指板でフレット交換を検討される場合は入院期間中の練習機はどうするかなども含めて検討するのが良いと思います。
最後にサウンドチェック。
まずはクリーン。アンプはFender Vibro King、エフェクトなし。
クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。