「テレキャスター改造」タグアーカイブ

テレキャスタータイプのカスタマイズ例:シリーズ接続切り替えスイッチとキルスイッチの追加、(押しボタンスイッチ)

2シングルPUのノーマルなテレキャスタータイプにおいて「ミニスイッチ追加や4wayレバースイッチ化で2つのシングルPUをシリーズ接続した音を出せる」というカスタマイズは比較的よく知られており当店でも時々ご依頼をいただいていますが、今回は珍しく「押しボタンスイッチを2つ付けて一つはシリーズ接続、もう一つはキルスイッチにしたい」というご依頼を頂きました。ご依頼主様にご許可を頂き押しボタンを追加したカスタマイズ例としてサウンドチェック動画とカスタマイズ部の画像を以下アップいたします。

 まずサウンドチェック、クリーン。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。動画前半はノーマルの2シングルPUで、後半はシリーズ接続です。

 クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。動画前半はノーマルの2シングル、後半はシーズ接続。

 先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト、チューニングはドロップD。動画前半はノーマルの2シングルPU、中盤はシリーズ接続、終盤はキルスイッチを利用したスイッチング奏法をチェック。

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ノーマルなテレキャスターでハムバッキングサウンドを出す改造例

ノーマルの2シングルコイルのテレキャスターの電気回路に工夫を加えてハムバッキングサウンド(シリーズ接続)を出す改造は比較的ポピュラーかと思います。シャープな音像が持ち味のテレキャスターですがここ一番というときに太い音が呼び出せるようになり表現の幅が広がります。実際どんな音になるかの参考として当店でその改造を行ったテレキャスターのサウンドチェック動画を紹介いたします。

クリーンサウンドでのチェック。動画前半は同じようなフレーズでノーマル(シングルコイル)とシリーズ接続(ハムバッキング)の音を比較、後半は通してシリーズ接続で弾いています。

クランチサウンドでのチェック。動画前半は通してシリーズ接続、後半はノーマルとシリーズを交互に弾いて比較。

 

今回の例ではToneノブを引っ張る(Pull)にすると二つのシングルコイルPUがシリーズ接続となるハムバッキングサウンドに切り替わります。ハムバッキングサウンド時は3wayスイッチはキャンセルされます。対象のギターはFender Japan のEシリアルのテレキャスター、PUは現行USA Fenderの64Telecasterセットとなっています。

この改造の詳細については以下紹介。 続きを読む ノーマルなテレキャスターでハムバッキングサウンドを出す改造例

ミニテレキャスターのカスタマイズ/廉価ミニギター徹底調整

廉価ミニギターを徹底調整、さらにサウンドバリエーションを広げる改造を追加。

大手楽器店の企画商品のミニテレキャスターをちゃんと演奏に耐えるように徹底的に調整を施し、さらにサウンドバリエーションを増やすカスタマイズを追加しました。ミニギターの調整、激安ギターの調整、テレキャスタータイプの改造例として以下紹介いたします。

真ん中のテレキャスが通常にサイズ。スケールは648mm。右側が今回のミニテレでスケールは570mm。左隣は以前徹底的に調整を加えた335風のミニギター。

今回のテレキャスの弦長は570mm。国内で販売されているミニギターでは最もよくみられるスケールです。テレキャスの通常スケールは648mm(約25.5inch)なので、13%ほどダウンサイジングされておりかわいらしい外観です。PUやブリッジ、コントロールプレートは通常サイズのものが流用されているので、これらの交換は比較的容易。ちなみに以前当店で徹底的に調整を加えたES-335風のミニギターはスケールは520mmでした。

元々は新品実売価1万円台という超激安品なので致し方ないのですが、新品時の状態には以下のような問題がありました。

①ペグポストの高さがミニギターとしては高すぎ、特に3,4弦で弦とナットの角度が緩く弦がナットを抑える力が緩く、サステインが極端に短い上、開放弦のビリツキがひどい

②ナット溝が深すぎ、広すぎで弦の振動がヘッド側に逃げまくっていた。また、これにより開放弦のビリツキも発生。これもサステイン不足の要因。

③フレット高さにばらつきがあり音づまりするポジションもある。浮いているフレットもあった。

④フレット上面の仕上げ荒く弦が触れる面が全体的にざらざら。ビブラートやチョーキングがやりにくい。フレットサイドが指板側面からはみ出ている箇所多数(いわゆるバリが出ている状態)、ポジション移動時にひっかかる。

⑤スケールが短いため、一般的な弦だと弦がサドルを抑える力が緩め。今回やや太めの11~52の弦を張ってみたが、そのままではまだサステインが短い感じがした。

⑥オクターブずれ。3wayサドルのノーマルのテレキャスターでは普通に見られる欠点であるが、スケールが短い本機はより顕著。

以下、調整と改造の詳細。

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