Telecaster Thinline Neck PUをCharlie Christian PUに換装。

Telecaster ThinlineのフロントPUをCharlie Christianタイプへ換装。

上画像は当店でフロントPUをノーマルなものからCharlie Christian タイプに換装させていただいたFender Custom Shop製のTelecaster Thinlineです。

サウンドチェック。アンプはFender Vibro King。

最初にクランチサウンド。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。

比較にPU交換前の同セッティング。

最後にクリーン。エフェクトなし。結構太い音なので、トーンを絞った音を多用する人は低音弦側は弦から離した方がバランス良いかも(今回PUと弦の距離は1弦側21フレットを押さえた状態で2.5mm、6弦側3.0mmにセット)。

交換前後比較。左の元々のノーマルPUに対してCharilie Christianの方がかなり大きいので、ボディのザクリ、ピックガードの加工が必要になります。
今回取り付けたCharlie Chritian PUはLollar製のTelecasterのボディ直付けタイプでしたが、そのベースプレートの形状に合わせてボディをザクリ加工を行い、取り付けたPUの表側がドンピシャではまるようにピックガードも加工。これらの加工を行うために画像のような治具を制作。上側のジグがボディ側のザクリの形状。この形状はPUのベースプレートに合わせています。下側はPUの表面にほぼジャストサイズに制作、ピックガードw取り付けた際にピックアップの上面がフィットするようにしっかりセンターを合わせて加工します。今回の改造に限らず、木部のザクリやピックガード材の切削などはこうした治具を用いて行いますが、治具の精度と加工作業の際の治具取り付けの精度が重要です。
左がボディのザクリ前。今回はコントロール部の電気パーツとブリッジ部は外さずに切削作業が可能でしたが、基本的には電気パーツもブリッジも全部外して切削する場合の方が多いです。勿論ネックも外して作業します。画像右はザクリ加工を終えCharlie Christian PUを取り付けたところ。ネックも取り付けてネックと取り付けたPUとブリッジのセンターがあっているかをここで確認。
PUをつける前の写真を撮り忘れてしまったのでですが、上画像でもザクリ形状が変わっているのがわかるかと思います。Charlie Christian PUは厚みもノーマルのテレキャスターPUよりもあるのでザクリの深さも元々よりも9mm程掘り下げています。今回のCharlie Christian PUはボディ直付けですが、取り付けの際はザクリを掘り下げている分、取り付けビスが入る余地が少なくなっているのでボディ裏に貫通しない長さのビスで取り付けています。PUのクッションはスペースの都合で付属のスプリングが入らなかったのでピックガード吊り下げPUで使用するゴム管を採用しています。
ネックとPU、ブリッジの中心がしっかりあっているのを確認してからピックガードを取り付けたのが画像右。ドンピシャ!

ピックアップは同じ規格、サイズで制作された物同士であればボディやピックガードなどの加工をせずに比較的容易に交換ができますが今回のように加工が必要なケースも意外と多くあります。当店ではこうした改造のご依頼も喜んでお引き受けしておりますので、ご検討の方ぜひご相談ください。

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