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フレット交換させていただいたGibson Les Paul StanDard 1977年製

Heavy Gauge Guitarsにてフレット交換させていただいたGibson Les Paul Standardのレポート。

 上画像は1977年製のGibson Les Paul Standardです。この時期独特の3ピースメイプルネックに横幅の広いラージヘッド、鮮やかなチェリーサンバースト塗装がボディトップ以外にも施されているといった仕様は一般的に親しまれているLes Paul Standardとは一線を画すものかと思います。この時代はその材料構成もあり重量がある個体が多かったようですが、本機も実測4.7kgとなかなかのヘヴィ級。昨今軽量なギターの音が良いともてはやされる傾向がありますが、実際には「軽ければ音が良くて重いのは音が悪い」ということは全くありません。70年代80年代に流行した重たいギアーでも意外とバンドで使いやすい音だったりしますし、リードプレイに好都合な中低域のサステインに優れているものも結構見かけます。

 話がそれました。以下レポートする77年製Les Paulは当店でフレット交換させていただいたものです。フレットは国産の高硬度ニッケルシルバーフレットのナローハイタイプ、ナットはCamel Bone削り出しで制作。他には錆対策としていくつかのビスをステンレス製に交換。現持ち主様は本機を中古でご購入されており詳細は断定しかねますが、ピックアップをはじめ主だったパーツはオリジナルのままと思われます。以下詳細。 続きを読む フレット交換させていただいたGibson Les Paul StanDard 1977年製

フレット交換させていただいたFender Vintage Series 57 Stratocaster Made In Fullerton(1982~84年製)

珍しいFullerton工場時代のFender Vintage Series 57 Stratocaster.

 画像はフレット交換のご依頼でお預かりしていたFender Stratocasterです。ご依頼主様によれば「結構古いAmerican Vintageの57ストラト」ということだったのですが、見慣れているAmerican Vintage 57 Stratocasterのそれと少し異なること、配線材がFenderのヴィンテージ仕様復刻モデルで見慣れているClothwireでなくビニール被覆線で特にPUのケーブルについては同時期に製造されていたBulletなどで見られた線と同様のものであること、コンデンサがオレンジドロップであること、ネックに手書きされている製造日が判読できなかったもののPOTは1982年製のものだったことから、断定はできないもののFullerton工場で82年から84年にかけて製造されていたヴィンテージ復刻モデルだと推定しました。当時、それまで単なる「Stratocatser」として仕様変更を重ねてきた3点止めネックのストラトは本機の登場を契機に生産終了し、その後のストラトは本機と同じく4点が標準仕様となったことや、以降のヴィンテージ復刻モデルの継続製造などFender Stratocasterの歴史の中で大きな転換点となった機種だと思われます。今回ご依頼主様のご許可を頂いてレポートを掲載させていただくことになりました。ご興味ある方は以下もご覧いただければ幸いです。

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ウェンジネックのCharvel MJ Dinky24レポート

日本製のCharvel Dinky、エレキギターでは珍しいウェンジネック仕様。

上画像は当店でメンテナンスさせていただいたCharvel MJ Dinky DK24 HSH EMAH Naturalです。型番の意味するところは「日本製の24フレットネックのディンキー、ピックアップはHSH配列、エボニー指板にマホガニーボディ、材の木目を生かしたナチュラル仕上げ」といったところでしょう。ウェンジ材のネックは先駆者のwarwickをはじめIbanezなどのベースでは導入されて久しいですが、ギターでは珍しい仕様で興味深かったのでご依頼主様にご許可を頂いた上でレポートを残させていただくこととなりました。ご興味ある方は以下ご覧いただければ幸いです。

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Fender American Vintage 62 Jazz Bass 1992年製(Sold Out)

American Vintageシリーズ初期の1992年製のジャズベース!

80年代末から2010年代まで続いたFenderのヴィンテージ復刻モデル、American Vintage 62Jazz Bass、1992年製です。モデル名では1962年タイプをうたっていますが実際の歴史では61年中期までの仕様だった2スタックノブ仕様となっているのが面白いところです。(ネックポケット内のスタンプから92年製の62 Jazz Bassと判断していますが、ひょっとしたら62Jazz Bassのコントロール部のみ2スタック仕様にして「61 Jazz Bass」として販売していたなんてことも想像できます。)

 62Jazz Bassは製造終了まで30年近く続いたロングセラー機で現在も中古市場でよく見かけますが、本機のように2スタックノブ仕様はわずかで(初期製造のみ?)、本来の62年仕様である2Vol 1Toneの3ノブ仕様の方が圧倒的に多くなっています。今回出品の本機は以前のオーナーさんの扱いが良かったのか、製造から30年以上も経過しているにしては使用感や損傷が少なく良好な状態です。近い将来ヴィンテージ楽器の仲間入りをすることも期待できるのも魅力では・・・。

サウンドチェック。アンプはPhill Jones Bass Cub、シールドケーブルはBold Cable FATでアンプ直。指弾き。

 

同じ機材でピック弾き。

【ご注意】

 当店は転売目的の方、代理購入の方との取引を遠慮させていただいております。そうした目的でのご注文、お問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。

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Fender Vibro King Custom ¥316,800(税込)

現代Fenderの最高峰アンプ、Vibro King!

現代Fenderギターアンプの最高峰、Vibro King Customです。Vibro Kingは1993年にそれまでのFenderアンプの集大成として登場、センドリターンの搭載などモダンな面もありますが、ポイントトゥポイント配線、単板材によるキャビネット、Jensen Alnicoマグネットスピーカー搭載などヴィンテージアンプを踏襲した仕様が本質。フェンダーらしいレンジの広いサウンドが特長となっており、ヴィンテージアンプやそれらの復刻機を経て本機にたどり着いたギタリストも多いそうです。今回出品のこちらは1997年10月製造、以下案内の通り使用感はあるものの現在も問題なく稼働。ライブやスタジオでの演奏に力を発揮する60W出力のフルチューブコンボアンプです。

サウンドチェック。まずはハムバッキングPUで。ギターは当店製作のLP Typeでピックアップはフロント・リアともにGibson 57Classic。アンプ直でエフェクトは動画終盤でアンプ搭載のReverbとVibrateをかけています。Fenderの他の1Volume真空管アンプと同様、Vibro Kingもボリュームを上げると歪ますが、演奏環境の都合であまりな爆音はNGなので動画冒頭でクランチし始めるポイントだけチェックして後は歪まない程度で演奏しています。

 

シングルコイルPUで。ギターは当店製作のシンラインタイプ。ピックアップはSeymour DuncanでフロントSTR-1(Hot Telecaster Rythm)、リアはSTL-1b(Broadcaster)です。動画冒頭はアンプ搭載のReverbとVibrateをかけています。中盤以降はエフェクトなし。動画終わりにアンプのボリュームを少しずつ上げてクランチし始めるポイントをチェックしている以外は歪まない程度の音量で演奏しています。

 

FATスイッチ切り替えによる音色変化とEQの効き具合のチェック。

 

最後にアンプ搭載のReverbとVibrateのチェック。

 

【ご注意】

 当店は転売目的の方、代理購入の方との取引を遠慮させていただいております。そうした目的でのご注文、お問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。

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