Fender Blues Junior 等にお勧めのModify紹介

人気の小型アンプ、Fender Blues Juniorの改造サンプルを設置!試奏もOK!

Blues Juniorは自宅での練習からちょっとしたライブまで活躍する小型真空管アンプで所有している方も多い機種かと思います。しかし比較的小型ではあるものの日本の一般家庭用途としてはちょっと爆音だったりしますし、その名からも想像できるある意味で頑固なトーンに「基本的なキャラは好きなんだけどもうちょっと〇〇にならないかなぁ。」といった感想を持たれるギタリストも多いのでは・・・。本ページではそうした悩めるギタリストにオススメの改造をいくつか紹介いたします。

まず、その改造を施したBlues Juniorのサウンドサンプルをどうぞ。(すべてエフェクトは一切なしでアンプ直。)

クリーン。付加機能によりノーマルのBlues Juniorよりもハイ、ローともに少しレンジが広めの音になっています。

 

クランチ①、先のクリーンのEQセッティングのままFatをOnにし、Volumeを30%くらいにしたほんの少し歪んだセッティング。

 

クランチ②、こちらはVolume80%程度まで上げた比較的ハードな歪み。太めの音を狙いハイを抑える付加機能をOnにしています。

以上3つのサンプルの改造ポイントはそれぞれ異なっていて以下に紹介する6つの音色変更機能をそれぞれ組み合わせた音になっています。紹介するその音色変更機能と低出力モードの追加とインプットジャックの堅牢化ですが、実際にはすべての改造をするのではなく、「自分好みにするのに必要な改造だけを行う」と考えるのがお勧めです。当店で改造サンプルとして置いているBlues Juniorについては紹介するすべての改造を行い、音色変更機能についてはそれぞれスイッチ切り替えでON/OFFを可能にしているのでご自身のギターを持ち込んで試奏、お好みの改造を探ることが可能です。気になった方、ご遠慮なくご相談ください。

以下詳細紹介いたします。

音色変更に関する改造は以下6種類。便宜上当店サンプルではすべてスイッチでノーマルと切り替えられるようになっていますが、スイッチをつけずに回路変更のみという事も可能です。

①Bright Selector

Blues Juniorのボリュームはもともとギターでいうハイパスボリュームのような回路になっておりボリュームが低い状態では高域優先で出力されます。本スイッチを搭載することでこの高域優先をOn/Offさせることができます。

 

②Boost Range Selector

Blues JuniorのFatスイッチはOnにすることでフルレンジでブースト(ゲインアップ)されるスイッチですが、このブーストサウンドはギターによってはややブーミーすぎる場合があります。ブーストするレンジを中~高域側へシフトさせるスイッチを追加することで状況に応じたブーストサウンドを出力できます。

 

③EQ Selector(Tweed / Blackface・Silverface Selector)

オリジナルのBlues JuniorのEQはTweed期bassman(5F6)由来の中~低域がやや強めのキャラクターですが、Blackface/Silver Face期のような中低域を少し押さえ比較的キラキラしたキャラクターも選択可能に。

 

④Mid Boost

Middleコントロールの範囲をブースト方向へシフトさせます。

 

⑤Presence Selector

Blues Juniorでは初期からしばらく(いわゆるBlues JuniorⅠ、Ⅱ期)はマスターボリューム周辺で超高域側(Presence、Trebleよりさらに高域側)をある程度削る回路になっていましたが近年のバージョン(Blues Junior Ⅲ以降)では高域をそのまま出力する回路に変更されています。古い世代のBlues Juniorをお持ちでクリーン・クランチの高域をもっと稼ぎたい人や現行Blues Juniorで歪ませたときなどに高域は制限して太目の音を狙う場合など、スイッチ切り替えで都合の良い方を選択できます。

 

⑥Resonance

パワー段での低域出力制限を緩めるスイッチ。聴感上低域が若干プッシュされ、少しブーストがかかったようなサウンドになります。冒頭のサウンドサンプル3つのうち最初の二つは本機能がOnになっています。

以上6つの音色変更については前述の通り「すべて行う必要はなく、好みのセッティングに近づけられるものを組み合わせる」という方向での改造がお勧めです。それぞれの改造はスイッチでOn/Offの切り替えが可能にできますが、1つ2つスイッチが増えるくらいならともかく、あまり切り替えスイッチが多くなるとかえって操作がわかりにくくなるので、スイッチ切り替えは必要に王応じて付加するのが良いと思います。

音色以外の改造では以下2つもおすすめです。

電源スイッチを通常の2点式から3点式に変更、ノーマルよりも低い出力(画像右)を選択可能に。家で練習する場合などに活躍する機能です。スイッチをセンター(画像中央)にすると電源Offとなります。上画像では便宜上低出力側を1/2出力としていますが、本改造にはオプションがあり、アッテネータ回路を追加、低出力側を3種類程度から選択可能なより小音量出力にもできます。
この改造は例えばChampやBlues Deluxe等他アンプでも適応可能ですのでBlues Junior以外でのご相談も歓迎です。
Blues Juniorでは元々搭載されているジャックは他旧姓がやや乏しいので、堅牢なものに交換するのもおすすめです。上画像左がお勧めのジャック。ギタリストならなじみのあるタイプで耐久性の高さは説明不要でしょう。右は元々ついていたもの。樹脂ボックス内に端子が埋め込まれているもので比較的低価格のアンプやマルチエフェクト等機材でよく見かけるタイプです。樹脂部分がが割れたりといった修理依頼が時々あります。

以上で紹介した改造はBlues Juniorの兄弟機種(Blues DeluxeやBlues Deville等)は勿論、他のFender系アンプで適応可能・応用可能な場合もあるので、Blues Junior以外での適応にご興味ある方も遠慮なくご相談ください。勿論、ここでご紹介した以外の修理・調整・改造(例えば真空管やPOT、コンデンサ等老朽化パーツの交換、バイアス調整、パイロットランプやスピーカーの変更等)もどうぞ。

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