ギターシンセの黎明期にGreco Rolandブランドで販売されていたGR G-808のテールピース(上画像の赤で囲った部品)のカスタマイズ・修理をさせていただきました。需要は少なそうですがせっかくの施工例だったので以下紹介。
オリジナルではブラスを削り出したテールピースの上部にフラットな木材の飾り板を単純に貼っただけの仕様だったそうですが、お預かりの時点ではこの木板は剥がれてしまっており、テールピースの上面の平らな面にあまり美しくない接着剤の痕がむき出しになっていました。そのままでも使用上は問題なかったのですが、今回当店で新しく木材の飾りを貼り付け、形を整えるという作業をやらせていただきました。ただ板を貼るだけだと板の端角が手にあたるとのことでレスポールタイプのような一般的なテールピースの形状のような丸みのある形にアレンジしました。
今回のような「金属と木材を貼り合わせる」という種類のギターパーツのカスタマイズ・修理の需要は非常に少なく、当店を含めどこのリペアショップでも修理メニューには載っていませんが、メッキ加工してあるものを除く金属と木材の組み合わせであれば可能な場合があります。もし同様のカスタマイズのご要望あれば遠慮なくご相談ください。