上画像は当店でパッシブ化をさせていただいたFernandes FAB-170です。1980年前後に流行したアレンビックに影響を受け国内の各社からも追随機種が発表されていたものの一つで勿論元々はアクティブサーキット、パライコの搭載、専用外部機器をつないで多彩な音づくりができるというかなり凝った機種ですが、経年劣化や故障のためか音がちゃんと出ない状態になってしまっていました。今回ご依頼主様により元のピックアップはそのまま生かしたパッシブベースへ換装しました。
外付けマグネットポールピースの有無でセンターの音がどうなるかの実験動画。元の状態では音量が極端に小さいのが十分な音になるのがわかります。
サウンドチェック。
さすがにアクティブで使用する前提のPUなのでパッシブで使う際のアンプの音量は結構大きめでちょうど良いくらいでした。元々スイッチが3つも付いていてパッシブ化にあたってそれを生かすことも考えてセンターPUのOn/Offスイッチを設置したのですが、さらに3wayのスイッチを増設して2PUのギターのように「リア」⇔「リア+フロント」⇔「フロント」の切り替えもできるようにしても面白いかもしれません。ベースではあまりこういったスイッチは付けずに各ボリュームで混ぜ具合を調整するスタイルが主流ですがギタリストがベースを使用する場合にはなじみやすい仕組みかと思います。