エレアコなどに使用するピックアップにはプリアンプもセットでボリュームなどのコントロールも搭載されていますが、コントロールがショルダー部やサウンドホールの縁に搭載されていて演奏中の細かな操作するのに向かない、どちらに回すとどう変化するかが把握しにくいということがあります。足元のボリュームペダルなどで操作する方法もありますが、今回はL.R.Baggsの人気ピックアップであるAnthemを搭載したK.YairiのアコースティックフレットレスベースYSB-1のオーナー様より「現場で頻繁にボリューム操作するのに不都合なので操作しやすいボリュームを追加できないか?」というご相談をいただき、上画像の通りサウンドホール縁に外付けコントロールプレートを取付ける方法で解決。元々のご依頼ではボリュームの追加というお話でしたが、せっかくなのでAnthemには搭載されていないハイカットトーンも追加させていただきました。
以下詳細。
最後にサウンドチェック。Anthemはピエゾとtru-micというマイクの組み合わせができるピックアップシステムですが、動画前半はピエゾ側、中盤はtru-mic側、終盤は両者ミックスでチェックしました。
今回のカスタマイズでは「楽器本体は勿論、ピックアップ/プリアンプシステムには加工は加えず、簡単に元の状態に戻せる」というのもポイントです。
同様のカスタマイズは一般的なアコースティックギターではYSB-1のように追加コントロールプレートを取り付けるのに都合の良い形状ではないことが多く、ボディに穴を開けたりする必要が生じるなどハードルが高いと思われますが、例えば元々搭載されていたピックアップシステムが故障し交換しなくてはならない、もともとピックアップシステムを搭載していない純粋なアコースティックギターやアコースティックベースにピックアップシステムを搭載する場合など「操作性の確保」の観点からあえて今回のように別途ボリュームやトーンを増設したいというケースもあるかもしれません。Heavy Gauge Guitarsでは必要に応じてご相談に応じておりますのでその場合は遠慮なくご連絡ください。