1999年製のEric Clapton Stratocasterです。中古市場でも流通数が多いモデルですが、ここまでサウンドが良い個体は初めてです。
まずは動画をどうぞ。
クリーン
クランチ。
クランプトンモデルと言えば「TBX」トーンと「Mid Booster」ですが、実は本機はTBXは取り外されておりトーンは普通のハイカットタイプ。TBXの方がより音色の幅は多彩かもしれませんが、前オーナーさんは通常のストラト+ミッドブーストのみで十分多彩と考えたのでしょう。
とはいえMid Boosterはつまみ一つでも音色の範囲はかなり広く、クラプトンがアンプのみでエフェクターを使わなくなったのもうなづけます。ブースト量は通常のブースターよりも多めのようで、フルブーストでクランチサウンドがかなりハイゲインなリードトーンになります。通常のストラトでは出せない太いリードトーンは演奏の可能性をかなり広げてくれそうです。
もう一発動画です。Mid Boosterによるゲイン幅をご確認ください。
一方、Mid Boosterを絞り切った音はテレキャスを思わせるシャッキリとしたフェンダートーン。もちろん5wayセレクターの切り替えは通常のストラトと同じでストラトらしい鈴鳴りサウンド、キラキラしたハーフトーンも自由自在。
90年代のクランプトンモデルは経年によりネックの塗装の割れやシミなどが起きている個体が多くみられます。本機もそれらが見られますが、比較的軽症できれいな部類に入ると思います。
今回のエリッククラプトンストラトキャスターはなんといってもサウンドの良さが特筆ですが、今後もまだまだ弾きこめる状態の良さ、Mid Boosterによる七色のサウンドも魅力です。クラプトンのファンのみならずすべてのストラトファン、ギターファンにオススメしたい一本です。
気になった方、是非お問い合わせください!