Fender Japanの限定生産のスキャロップネック仕様のストラトST57-SCの美品中古をベースに90年代前半にYngwie Malmsteenが愛用していたCandy Apple Red風の外観にストラトとしての実用性も高めるため、各パーツのグレードアップも計った一本です。
音の方は深く歪ませると粒のそろった、音程感のしっかりした音=Yngwie風のサウンド。意外に思う方もいるかもしれませんが、HS-3,HS-2ともにローパワーなピックアップなので、歪ませるにはゲインをかせぐ必要があります。Yngwieもプレキシマーシャルの前にDOD Over Drive Preampをすべてのつまみをフルにしてつなげていました。
動画です。Yngwieを意識したギターなのでまずはCruch+Boostから。リード中心です。
今度は同じセッティングで開放弦の刻みを混ぜたリフを中心に。
ローパワーなピックアップのため、クリーンサウンドは音の分離がよくとても落ち着いた雰囲気の音です。ストラトの個性も出ますが、Fender独特の「暴れる感じ」は少し抑え目。
クリーン
クランチ。ボリュームへの反応も上々です。
ピックアップは当時のYngwieのトレードマークだったDimazio HS-3をリアとフロントに。Yngwieはセンターをほとんど使用しないためか、もともとのシングルコイルピックアップのままで、弦から離したセッティングでしたが、今回は普通のストラトのようにハーフトーンなどもバランスよく出せるように同じくDimazioのHS-2を搭載しました。HS-2はHS-3に比べてやや高域が元気な音でハーフトーンでのきらびやかさやセンターポジションでは通常のストラトに近いエッジの効いた音が出せると思います。
ベースにしているST57-SCは1plyのピックガードですが、本機では実際のCandy Apple Redと同じく3plyに交換。
トレモロはYngwieのように激しいアームプレイにも対応するためによりあえて純正を外し、より精度が高いと言われているGotoh製のものに交換。トレモロブロックもより好まれているスティール製に。ただし、外観上はFenderのままにみせるためにサドルはFenderです。
スプリングは響きに定評のあるRaw Vintageに交換。
スキャロップの深さは1弦側から6弦側までほぼ均一。最近のUSAのYngwieモデルに比べると浅い印象です。フレットはJim dunlopの6000番、ナットはもちろんブラス製。
Fender USAのCandy Apple Redはダークな感じの色合いのものが多いですが、こちらは鮮やかな赤になっています。Yngwieが使用していたCandy Apple Redも実はボディはFender Japan製だったというのは有名な話です。
こちらYngwie Malmsteen’s Candy Apple Redストラト、やはりYngwieがお好きな方に試していただきたい一本です。Fender Japan、USAともに完成度の高いYngwieモデルを発売していますが、90年代のYngwieのメインの一つであったCandy Apple Redを模したモデルは今のところありません。ご興味ありましたら是非ご検討ください!
Fender Japanソフトケース付属。
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