1990年代前半製造 P-Project PAW-4 訳あり特価!¥121,000(税込)

90年代前半製造と思われる和田アキラモデル、訳あり特価!

 日本のフュージョンシーンを牽引したグループPRISMのギタリスト和田アキラ氏のシグネチャーモデル、P-Project PAW-4です。P-ProjectブランドがFernandesに組み込まれていた時代の製品で、おそらくは90年代前半の製造です。特徴的なSSHS配列というピックアップ構成は複数種製造された和田アキラモデルの共通仕様で3シングルの一般的なストラト配線からミニスイッチでリア寄りのハムバッキングに切り替えるという仕組みで意外と操作性も良いと思います。

 フレットはステンレス製に、ペグはGOTOHのロック式に交換されているほか、おそらくトレモロも後から交換されていると思われます。よく見ると小傷や小打痕、小さな塗装のクラックなどはありますが、製造から30年経過している中古品としては使用感は少なく良好な外観を保ってます。大きな塗装欠けなど目立つ損傷もありません。とは言えさすがに30年も経過していることもありねじ類の錆びが進んでいたため一部を除いてステンレス製のビスに交換させていただきました。また、ブリッジスタッドの1本が固着してしまって動かないため弦高調整に工夫が必要になっています(詳細後述)。そのため今回訳あり特価でのご案内とさせていただきます。

サウンドチェック。最初にクリーン。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。

 

クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。

 

先のクランチをXotic BB Prempでゲインブースト。

 

 

 ボディ材はオーソドックスなアルダー材。塗装は経年変化で焼けていて、よく見ると小打痕、小傷、小さなクラックといった経年劣化等見られますが、画像で分かる通り目立つ損傷はなく経過年数の割にきれいと言えます。
 ピックアップはEMGのシングルコイル×3にハムバッカー(85)×1という4発構成。コントロールは1Vol,1Toneに5wayのポジションセレクター。ミニスイッチは3wayでセンターがノーマルな3シングルストラトモード、ネック側が「フロント+リア」や「フロント+センター+リア」といった通常のストラトでは出せない追加ハーフトーンが出せるモード、ジャック側にするとハムバッキングPU出力となります。 4つもPUが乗っていると操作がややこしそうですが、本機の場合はハムバッキングPUへの切り替えは1アクションなので意外と操作性は良好。
 ブリッジはおそらく後から交換されたGOTOH製のフロイドローズタイプです。おそらくスタッドのみオリジナルのままかと思われます。
 ボディ側面。
 ボディバック。トレモロスプリングのザクリに細かな穴が開いていますが、以前のオーナーさんがアジャスターなどを取り付けていた痕と思われます。勿論使用上問題はありません。バックパネルも付属。
 ネック。指板はエボニー材。ネックプレートにはP-Project From Players Sideと刻印されています。トラスロッド余裕あります。画像はありませんが、ネック取り付けビスのネック側のねじ穴は補修されています。
 フレットはステンレス製のジャンボフレットに交換されています。交換後長く弾かれていなかったようで、当店入荷時にフレット両端のバリやフレットの浮き上がりなどが散見されたので、今回の出品にあたって浮いたフレットの補修処置、それに伴うすり合わせ、フレット両端(指板側面)の仕上げのやり直し等を行っており、フレット交換仕立ての状態。ステンレスならではの滑らかな弾き心地も好ポイント。ステンレスフレットへの交換は通常フレットに比べても高額になることを考えるとかなりお買い得なのでは・・・。
 ヘッド。ペグはGOTOHのロック式に交換されています。
 小傷等の拡大画像。画像に取った個所以外にも散見されますが、いずれも小さいもので以前のオーナーさんが丁寧に扱っていたことが伺えます。
 ネックセットビス、ピックガードやバックパネルを固定しているビスは外側は綺麗だったのですが、外してみると木部内で錆ついているものが多く、そのままにしておくとビスが折れたりなどのトラブルにつながるので問題のない一部を除いてステンレス製に交換。画像は取り外した錆がついたビス。左の太いビスはネックセットビスのうち錆が見られた2本。錆の程度は比較的軽度で残りの2本は無傷だったものの放置しておくのもリスキーですし、半端に交換するのも良くないと考え4本ともステンレス製に交換。
 付属のソフトケースとバックパネル。バックパネルのビスも錆びていたので同じ規格のステンレスビスもお付けいたしますバックパネルのねじ穴は亀裂が入っている箇所があるのでねじ止めの際に注意が必要です。
 今回「訳あり特価」とさせていただいているのは6弦側のブリッジスタッドが固着して回せなくなっていることに拠ります。通常、スタッドを上下させることで弦高を調整しますが、本機の場合1弦側のスタッドしか可動しないため、必要に応じてブリッジサドルの下にスペーサーを挟むことで弦高を上げるといった処置が必要になります。スペーサーは付属しませんが、普通に流通していて入手は容易です。勿論当店でも御用意させていただいており、それを用いた弦高調整(画像右がその例)も可能ですので必要に応じてご相談ください。

 弦はDaddario EXL120(9-42)をレギュラーチューニングで張って調整、サドル下にスペーサーは挟んでいない状態で弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦1.8mm(大手メーカーの上位機種に多い標準の範囲で一番低いセットアップ)となっております。必要に応じてスペーサーを追加することで弦高を上げる調整、専用のネックシムを作成・仕込んだ上でサドルスペーサーも組み合わせることで弦高を下げる調整もそれぞれ可能です。ただし、「弦高=弦が振動できる余地」で低くしすぎるのは楽器の持つ表現の幅を狭くすることにもつながりやすいことと、現状で十分低めの弦高にはなっているので後者の調整はあまりお勧めではありません。いずれの場合も当店でも対処可能ですので必要に応じてご相談ください。

 今回、スタッド固着によって弦高調整が面倒になっているため、保証なしの訳あり特価でのご案内です。とは言え製造から30年以上経過している割に外観が保たれていることや、ステンレスフレットへの交換等も行われていることを考えるとなかなかお買い得かと思います。和田アキラファンの方は勿論、守備範囲の広いハイエンドストラトタイプをお探しの方にもお勧めです。

⇒ ご質問・ご相談等はこちら!

⇒ ご注文方法、送料等について!

⇒ 下取りご希望の方はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です