日本のフュージョンシーンを牽引したグループPRISMのギタリスト和田アキラ氏のシグネチャーモデル、P-Project PAW-4です。P-ProjectブランドがFernandesに組み込まれていた時代の製品で、おそらくは90年代前半の製造です。特徴的なSSHS配列というピックアップ構成は複数種製造された和田アキラモデルの共通仕様で3シングルの一般的なストラト配線からミニスイッチでリア寄りのハムバッキングに切り替えるという仕組みで意外と操作性も良いと思います。
フレットはステンレス製に、ペグはGOTOHのロック式に交換されているほか、おそらくトレモロも後から交換されていると思われます。よく見ると小傷や小打痕、小さな塗装のクラックなどはありますが、製造から30年経過している中古品としては使用感は少なく良好な外観を保ってます。大きな塗装欠けなど目立つ損傷もありません。とは言えさすがに30年も経過していることもありねじ類の錆びが進んでいたため一部を除いてステンレス製のビスに交換させていただきました。また、ブリッジスタッドの1本が固着してしまって動かないため弦高調整に工夫が必要になっています(詳細後述)。そのため今回訳あり特価でのご案内とさせていただきます。
サウンドチェック。最初にクリーン。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。
クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
先のクランチをXotic BB Prempでゲインブースト。
弦はDaddario EXL120(9-42)をレギュラーチューニングで張って調整、サドル下にスペーサーは挟んでいない状態で弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦1.8mm(大手メーカーの上位機種に多い標準の範囲で一番低いセットアップ)となっております。必要に応じてスペーサーを追加することで弦高を上げる調整、専用のネックシムを作成・仕込んだ上でサドルスペーサーも組み合わせることで弦高を下げる調整もそれぞれ可能です。ただし、「弦高=弦が振動できる余地」で低くしすぎるのは楽器の持つ表現の幅を狭くすることにもつながりやすいことと、現状で十分低めの弦高にはなっているので後者の調整はあまりお勧めではありません。いずれの場合も当店でも対処可能ですので必要に応じてご相談ください。
今回、スタッド固着によって弦高調整が面倒になっているため、保証なしの訳あり特価でのご案内です。とは言え製造から30年以上経過している割に外観が保たれていることや、ステンレスフレットへの交換等も行われていることを考えるとなかなかお買い得かと思います。和田アキラファンの方は勿論、守備範囲の広いハイエンドストラトタイプをお探しの方にもお勧めです。
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