激レア! 1976年製 YAMAHA SG-2000 (Sold Out)

レアカラーのSG-2000、生産初年度の1976年製、奇跡的コンディション!

 生産完了後も人気が衰えない機種ながら中古市場での出物が非常に少ないYAMAHA SG-2000、製造初年度の1976年製です。見慣れないカラーリングですが、おそらく当時のカタログには載っていなかったものだと思われます。ブリッジとテールピースの間隔が狭いことや、ボディトップのメイプルが5ピース(後年は3ピースや2ピース)構造となっているのは比較的長期間製造されていたSG-2000の中でも最初期生産品にのみに見られる仕様。本機は当時SGシリーズの愛用者でもあったカルロスサンタナの助言を元に開発したことでも知られます。

 小打痕や擦過痕、メッキの腐食やはがれ、ピックガードの収縮など経年変化、使用感はあるものの、50年近く前のギターとしては奇跡的とも言える良好な外観を保っています。当店入荷時にフレットの浮き上がり、バインディング剝がれ、指板・ポジションインレイ・バインディングの収縮差による段差が散見、演奏に支障を来すレベルだったため、出品にあたってこれらの改善目的でフレット・ナットの交換、指板面修正を実施、新品以上の弾き心地も確保しております。

 サウンドチェック。アンプはFender Vibro King。最初にクリーンから。

 

クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。

 

先のクランチをXotic BB Prempでゲインブースト。

【ご注意】

 当店は転売目的の方、代理購入の方との取引を遠慮させていただいております。そうした目的でのご注文、お問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。

 ブラックとゴールドパーツ、多層バインディングの組み合わせがLes Paul Custom的な雰囲気ですが、このブラックは強めの光を当てるとわずかにシースルーになっておりトップのメイプル材の細かな木目、導管が透けて見えます。また完全に黒ではなく若干青味も感じます。
 画像で分かる通り見える範囲でのゴールドパーツの状態はかなりきれいです。製造からの経年数を考えるとちょっときれいすぎる感もあり、ひょっとしたら以前のオーナーさんがこれらを交換している可能性も考えられます。よく見るとサドルが収められている掘り込みの底面やスタッドを通す穴やビスや弦を通す穴の内壁は腐食、メッキ剥がれが見られたので交換されたものだとしても結構前になると思われます。ピックガードは70年代は普通に使用されていたセルロイド製。経年劣化で歪み・反りが見られます。
 ピックアップ裏の日付から1976年製であることがわかります。サーキットはオリジナルを保っており、フロントボリューム操作時に若干ガリが出る場合がありますが使用に差し支えない程度であることと、POT等の交換再配線は次のオーナーさんのお好みで行った方が良いと考え、メンテナンスは接点洗浄のみ。SGシリーズと言えば「バイサウンドシステム」と名付けられたコイルタップの搭載が知られていますが本機はシンプルにハムバッキングサウンドのみの仕様。本機を積極的に演奏していきたい方でコイルタップサウンドも出したい場合はピックアップ裏にコイルタップ用の端子も装備されているのでピックアップを分解することなくバイサウンドシステムを付加できます。
 ボリュームパーツ等が収められているザクリ内壁はシールド塗装がされていますが元々施されていたものか以前のオーナーさんが所有していた時期に施工されたものかは不明です。パネル裏面はシールド処理されていないので次のオーナーさんの好みでしっかりシールド処理(ノイズ対策)する場合はシールド塗装のやり直しとパネル裏のシールド処理を行っても良いでしょう。 前述の再配線やシールド処理等ご希望であれば当店でも承っておりますのでご希望の方は遠慮なくご相談ください。
 中央画像の赤矢印の大きなビスはテールピースのスタッドに弦アースをつなぐためのものですが、元々のものは錆がひどく通電しなくなっていたので新しいビスに交換しました。
 ボディサイド。中古ギターでよく見られるエッジ部の大きな塗装欠けのような目立つ損傷はありません。この画像ではサイドのカラーは黒に見えますが後述のボディバックと同じ濃いブルーのシースルーです。
 ボディバック。濃いブルーのカラーリングはシースルーでスルーネック構造が透けて見えます。画像ではわかりませんが、ネックヒール部にわずかに白濁が見られます。パネルを止めているビスはオリジナルではブラックですが、錆ついているものがあり、ねじ穴内部にも錆が付着、そのままではビスが固着してしまう恐れがあったので錆に強いステンレス製のビスに交換しました。
 ネックはメイプルとマホガニーの3ピース構造がボディ後端まで走るスルーネック構造。ネック裏矢印の箇所に米粒大の打痕があります。トラスロッドの余裕は順反りの矯正方向は十分、逆ぞりの矯正余地は少なめですが、しっかり管理してゆけば問題ないでしょう。指板材はエボニー。
 当店入荷時にフレットの浮き上がり、ポジションインレイ・バインディング・木材の収縮差によって指板面には隙間や段差が散見され演奏に支障もあったので出品にあたってこれらの解消も含めてフレット交換を実施、指板面の修正、バインディング剥がれの補修、ナット交換まで行いました。段差解消のために指板面の切削を行っておりますが、切削量を最低限で済ますようにローポジション側の指板Rはオリジナルより小さいコンパウンドラジアスに変更されています(ナット付近が約10インチ、19フレット付近が約12インチ)。これらの処置によって良好な弾き心地を確保してあります。フレットは国産ジャンボ(三晃社SBB-215高硬度品)、ナットは牛骨無垢材を採用しています。
 フレット端のエッジ部はしっかり面取りを加えて手触りよくしてあります。元々本機はフレットをバインディング上には至らせず、バインディングがフレットに続く形状に加工されていました(Gibson Les Paulなどでみられる仕様)。この仕様は初期の一部のみに見られたものだそうですが今回のフレット交換によってより演奏性の高いオーバーバインディングフレット仕様に改まることで演奏性の向上に寄与しています。
 ヘッド。裏側3弦ペグ近くのエッジ部(矢印の箇所)に塗装欠けを伴う打痕があります。これが本気で一番目立つ損傷になります。画像ではシリアルNo.は画像処理で隠してあります。経過年数の割にメッキの状態が良好ですがよく見るとチューニングで頻繁に触れるペグボタンはゴールドが落ちています。また、木部に隠れて見えない部位には結構な腐食やメッキ剥がれが生じていました(もちろんクリーニング済み)。さらにペグを止めているビスは木内部に入っている部位に錆が見られたため同じ規格で錆に強いステンレス製に交換しました。ねじ穴のねじ山は崩れていないもののねじに生じたさびが木部にも付着しており、それをネジ穴を傷めずに除去することはできないためあえて錆びやすいゴールドメッキの同規格品ではなくステンレス製を選択しています。
 付属のハードケース。使用感ありますがまだまだ現役でお使いいただけます。

 弦はDaddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張り、弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦は1.8mmにセットアップしてあります。お探しの方、この機会に是非ご検討ください!

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