国産175タイプ、使用感少なめ！
箱ものギターを得意とすることで知られるショップWalkinのオリジナルブランドArchtop Tributeの175タイプ AT105D／LFBです。国内製造、メイプルとスプルースのプライウッドを用いたボディに1ピースマホガニーのネック、おそらくパーフェロー材の指板、アルニコⅢマグネットを用いた特注のピックアップ、ショップオリジナルのローズウッドブリッジなどのこだわりスペック。ボリューム等の操作系は堅実にCTS等実績のあるパーツとなっています。
ピックガード表面に弾き傷、ピックアップカバーのメッキの腐食がそれぞれわずかに見られる以外は外観はきれいな状態を保っており新品の175タイプをお探しの方にもご検討いただけると思います。今回の出品にあたり軽くフレットすり合わせを実施し、現在の弾き心地は新品同等かと思います。
フルアコとなる製造コストもかかる部類でどうしても高額になりますが、そんな中でも本機は堅実なスペックで日本製としてはかなりのコストパフォーマンスかと思います。175タイプをお探しの方、これからジャズギターを始めようと考えている初心者の方にもおすすめの一本です。新品ではハードケースが別売りですが、今回の中古出品ではハードケースも付属。
サウンドチェック動画。アンプはFender Vibro King、シールドはBold Cable FATでエフェクトなし。
指弾き。
ピック弾き。
ボディトップ。美しいアーチ形状にサンバースト塗装。塗膜表面はよく見ればごくごくわずかな拭き傷がありますがほとんどわからない程度です。プライウッドの構成が「メイプル＋スプルース」なのが興味深い点です。（近年のGibson ES-175はメイプル＋ポプラ）。ボリュームなど見えない部分に安いパーツを使用するということもなく、しっかりCTS POTにOrange Drop、Switchcraftスイッチなど実績のあるパーツで固められています。
ピックアップは特注のオリジナル、アルニコⅢマグネットを用いているハムバッカー×２。PＵカバーのニッケルメッキは少しくすみが出ています。ピックガードの表面には弾き傷があります。
Walkinオリジナルのローズウッドブリッジ。丁寧に仕上げられた木製ブリッジです。
ジグザグテールピース。
ボディサイド。とてもきれいな状態です。
ボディバック。トップやサイドと同様とてもきれいな状態。
ネック材は1ピースのマホガニー。指板はパーフェロー材と思われます。近年のローズウッド規制のためにパーフェロー材は「代替材」と認識されることが多く、それも事実ではあるものの、決して「ローズウッドよりも格下の材」というわけではありません。実際に指板材としてとても優れた材で、ローズウッドに比べて表面の滑らかさは上でスムースな触り心地が演奏性に寄与します。硬度もあるためか音の特性はローズウッドとエボニーの間のような感じでしょうか。
当店入荷時にはフレットには押弦による凹みがわずかに生じていましたが、今回の出品にあたって軽くフレットすり合わせを実施、現在は新品に負けない演奏性を確保できております。すり合わせを行ったといってももともとの摩耗はごくわずかで、すり合わせで削った量もほんの少しですのでフレットの高さもまだまだ十分。長く付き合って行けるでしょう。ついでにナットも磨きなおしたのでピカピカです。
ヘッド。ボディ同様よく見ないとわからない拭き傷がわずかにあるくらいできれいな状態を保っています。トラスロッドカバーは新品時のフィルムがそのままになっています。ペグはGOTOH製のクルーソンタイプ。
付属のハードケース。AT105はもともとハードケースは別売り。今回付属のハードケースは前オーナーさんが約2年前に新品で本機を購入した際に合わせて購入したもの。少し汚れがありますが仕様上問題はないでしょう。
弦はDaddario EJ21（3弦巻弦のニッケルラウンドワウンド弦、12－52）をレギュラーチューニングで張りました。弦高は1弦12フレット1.3mm、６弦1.8mmほどにセットしてあります。トラスロッドの余裕あります。
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