ナローネック+ラージヘッドの68年タイプストラト!
細いネックグリップ、ラージヘッドが特長の68年タイプストラト、Fender Japan ST68、2004~2006年製を元にモディファイを加えたスペシャルバージョンです。当店入荷の時点でピックアップは別のFender Japanストラトに搭載されていたUSA製ST-Vintageに交換されていたほか、今回の出品にあたりボリュームやスイッチなどもUSAブランドに交換、加えてノーマルストラトでは出せない「フロント+リア」「フロント+センター+リア」のハーフトーンを含めすべてのポジションがハーフトーンになるHalf Tone Modeに切り替えるミニスイッチを搭載(PUの組み合わせ、5wayの並び順は下表の通り)。外観についてもPUカバーやノブ類の染色を行っており見た目の印象が引き締まっているかと思います。さらに、ナットは一般的な牛骨よりも高密度なラクダ骨で作り直しました。
表:5wayセレクターの各ポジション(ネック側が①、ブリッジ側が⑤)
Normal Mode
①F ②F+C ③C ④C+R ⑤R
Half Tone Mode
①F+C ②F+C+R ③F+R ④F+C+R ⑤C+R
製造から15年以上経過している中古品としては綺麗な状態ですが、よく見ると打痕や線傷などの使用感も少し見られます。フレットは出品前に軽く擦り合わせも行っており弾き心地良好。調整・改造のコストを考えるとかなりお買い得かと思います。
元々流通数が少なかったFender Japan 68年タイプストラトをお探しの方は勿論、サウンドバリエーションが広く使い勝手の良い国産ストラトをお探しの方にもお勧めです。細いネックグリップは女性ギタリストにも良さそうです。
サウンドチェック。アンプはFender Vibro King。最初にクリーンから。エフェクトなし。
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クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
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先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。
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ボディ材はアルダー、カラーはヴィンテージホワイトです。PUカバーやノブ類は見た目を引き締めるために染色しています。ピックガードとジャックプレートの留めビスは新品に交換しました。コントロールは5wayセレクタースイッチにマスターボリューム、真ん中のノブがフロントPU専用トーン、外側ノブがリアPU専用トーンです。リアPUにトーンを効かせることができるのもポイントです。二つのトーンノブの間に設置されたミニスイッチは弦側がノーマルモードで5wayセレクターの割り振りがノーマルストラトと同じになります。外側に倒すと5wayのすべてのポジションがハーフトーンとなるHalf Tone Modeです。似たような改造はよくあるのですが、今回は5wayの並び順が「太い音はネック側、鋭い音はブリッジ側」という一般的で直感的な操作に適したものになるように配慮した順であることがポイントです。ノーマルストラトでは出せないF+R(テレキャスターのセンターポジションのようなサウンド)やF+C+R(レンジが広くアコースティックな雰囲気もあるハーフトーン)は使い勝手がよく味があります。
もともとは別のPUが搭載されていたギターですが、当店入荷時にはUSA製のST-Vintageに換装されていました。今回の出品にあたり残りの電気パーツも刷新、配線材はUSA Fenderのヴィンテージスタイル機種と同じCloth Wire、5wayスイッチはUSA FenderでおなじみのOAK、前述のモード切替ミニスイッチは今回の配線に対応するため一般的によくもちいられる6端子でなく9端子仕様の日本製を使用。POTは9端子ミニスイッチのスペースを確保でき、なおかつしっかりした造りでトルクも程よく耐久性も高いBourns社の17mmミニポット。トーンにはFenderらしくセラミックコンデンサー(これもUSA製)、フロントはデフォルトの0.047μF、対してリアは緩やかにトーンが効くように0.022μFにしました。キャビティは導電塗料、ピックガード裏はアルミテープでしっかりシールド処理を施し、シングルコイルのギターとしてはノイズは少なめになっています。画像に写っていませんが、ジャックは定番のSwitchcraft mono Jack#11に換装。
ご参考まで、画像左が今回採用したBournsの17mmサイズのミニポット。中央は後期Fender Japanで多用されていた国産16mmサイズのミニポット、右が同じく国産の24mmサイズポット。ミニポットというと廉価ギターで見かけることが多くあまり良い印象がないかもしれませんが、Bournsのミニポットは画像でもわかる通りブラス削り出しのネジ部分、大きくて厚みがある端子、端子を留めているハトメもごつくて頑丈であるなどしっかりした造りが特長です。Bourns POTと言えば回し心地が軽いものが有名でEddie Van Halenが愛用していたことでも知られていますが、今回使用したミニポットに関しては固すぎない程度にしっかりしたトルクがあります。
ラージヘッドのストラトと言えば70年代タイプのダイキャストブロックサドルのトレモロを思い浮かべる方も多いかと思いますが、68年タイプの本機は流通量の多い57年タイプや62タイプと同じくスティールプレスサドルです。サドルはメッキの剥がれなど経年劣化が見られますが、高さ調節のイモネジ、オクターブ調整のビスは新品に交換、動作もバッチリです。しかもイモネジは高価なオーバルタイプ(先丸タイプ)!
ボディサイド。中古品としてはかなり綺麗ですが、画像左下、座って弾くときに足に触れる部分に亀裂を伴う打痕があります。
ボディバック。中古品にありがちなベルトバックル痕のような目立つ損傷はありませんが、画像では分からな程度の小打痕、線傷などはあります。とは言え、やはり中古品としてはかなり綺麗な状態を保っていると思います。バックパネルは付属しません。
ネックは4点止め仕様です。ナット幅は実測40mmでかなりスリムです。国産ストラトタイプでは42mmが主流で、細めが好きな方には本機は掘り出し物です。トラスロッドの余裕はしっかりあり長く付き合って行けると思います。
フレットはヴィンテージスタイルのスモールフレットです。もともとあまり弾かれて来なかったようで当店入荷時もフレットの摩耗はわずか、押弦の痕もよく見ないと分からない程度でした。今回の出品にあたって軽く擦り合わせを行っており弾き心地は新品に負けないかと思います。指板Rはヴィンテージに倣った7.25inchであまり低い弦高には向きませんのでご留意ください。
ナットは一般的な牛骨よりも高密度というラクダ骨で作成しなおしました。
ヘッド。全体的に綺麗ですが、表側には画像では分からない程度の線傷があります。また、裏側に打痕があります(画像下の赤丸の箇所。画像右下がその拡大)。ペグはFキーと呼ばれるタイプ。メッキの表面にわずかにクスミがありますが比較的綺麗な状態に保たれています。動作も問題ありません。
付属のソフトケース。背中に背負えるタイプです。大きなポケットもついていて使い勝手が良いと思います。
今回弦はDaddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張りました。弦高は1弦12フレット1.5mm、6弦は2.0mm、トレモロは3弦開放を1音ほどアームアップできるフローティングに調整してあります。ベタ付けセッティングご希望の場合はご購入時にお申し付けください。
ご注意:当店は転売目的でのご購入を固くお断りしております。そういった方のご注文、お問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。
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