ジャパンヴィンテージファンの間で人気のFender Japan E Serialストラト!
Fender Japan E Serial(1984~1987年フジゲン製)のストラト、おそらく型番はSTD-62、62年タイプの外観ながら珍しいDシェイプネックのモデルです。同時期のカタログモデルにST62-55という機種がありましたが、本機はそのDネックバージョンと思われます。Fender Japanの62年タイプストラトの多くはCシェイプでどちらかと言えばスリムな握り心地が標準で、本機のようなシェイプはかなり珍しいのでは・・・。「62年仕様でファットな握りのストラトを探している」という方にはもってこいの一本です。
一部電気パーツの交換はあるもののそれ以外はほぼオリジナルの状態、製造からの経過年数を考えると使用感は少なめ。カラーはヴィンテージホワイトですが、ピックアップカバーやノブなどが綺麗に色焼けしていてとても渋い外観。トラスロッドの余裕が少なめですが、一般的な09-42や10-46の弦で使用する分には十分調整可能でこれから長く付き合って行けるジャパンヴィンテージストラトです。保証なし、現状渡しでのご案内となります。
サウンドチェック。アンプはFender Vibro King.
まずはクリーン。動画前半は指弾き、後半ピック弾き。
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クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
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先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。
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ボディ表側。小打痕などありますが、製造から40年経過している割にはきれいです。プラスチックパーツがかなり焼けているのも良いアクセントになっていると思います。ボディ材は見た感じバスウッドのように思えますが「白っぽいアルダー材」と言われればそのようにも見えます。総重量は3.48kgでバスウッドでもアルダーでもありそうな重量で決め手に欠けます。
ネックポケット部にSTD-62とスタンプされています。このことと、後述のネックの握りからSTD-62と判断しました。
フロントPUのトーンPOTがアルファ製に、コンデンサーは汎用品のフィルムコンデンサーに、5wayスイッチがオリジナルと同じ日本製YM-50に交換されている以外はオリジナルパーツのままです。ジャックはSwitchcraft #11 Mono Jack。ノブの操作時に若干ガリが出ることがあります。これら電気パーツはお好みで入れ替え・再配線しても良いでしょう。
ボディサイド。打痕等の使用感ありますが、 製造からの経過年数の割に綺麗。
ボディバック。バックパネルは外してあります。光のあて具合を変えてよく見ると小打痕が散在していますが、この画像の通り目立ちません。
ネック。Fender Japanの62年モデルストラト(ST62〇〇)のネックの握りは多くはCシェイプですが、本機はネックの外側(1・2弦下と5・6弦下側)が肉厚でいわゆるDシェイプと思われます。ナット幅は42mmで通常のST62〇〇と変わらないものの握りはファットな印象で、どちらかと言えば太いネックが好きな方に好まれる仕様かと思います。逆にスリムなネックが好みの方には慣れを要するかもしれません。トラスロッドの余裕は少なめですが、09~42や10~46のような一般的なゲージなら十分調整範囲内です。必要に応じてフレット交換・指板修正することで調整範囲をもう少し稼ぐ事も可能。
フレットはロー~ミドルポジションで少し凹みが生じていますが、画像の通り顕著なものではありません。製造からの経過年数の割には摩耗は少ないのではないかと思いますが元々背の低いフレットでもあるので、現在人気の背の高いフレットに打ち替えて演奏性を向上させるのもアリ。
ヘッド。弦の先でひっかいたような線傷がありますが(次画像参照)、他の部位同様、経過年数の割に綺麗な状態を保っています。ペグの動作も良好。ヘッド裏の「55」のシールはST〇〇-55の55といった定価を識別するもののようです。当時は同じ62年タイプでグレード違いの数種類がラインナップがされていたのでこのような対処をしていたのだと思います。本機の場合、「カタログモデルST62-55と価格的に対をなすネックシェイプがDの62年タイプ」ということだったと考えるとつじつまも合います。そう考えると前述のボディ材もカタログ上は「バスウッド又はアルダー」となっていたST62-55と同様にどちらが使われていても不思議ではないと思えます。
本機で比較的目立つ傷等。画像左上から時計回りにヘッド先端エッジ部のシミ状の汚れ、ボディ6弦側ホーン部の打痕及びシミ状の汚れ、ネックポケット部の塗膜亀裂、ボディサイドジャック付近の打痕、ボディ裏に散見される小打痕、3弦ペグ付近の線傷。いずれも致命的な損傷ではなく使用上の問題は全くありません。
付属のソフトケースと取り外してあるバックパネル。バックパネルはピックアップカバーと同様にかなり色焼けしています。
今回弦はDaddario EXL110 (10-46)をレギュラーチューニングで張り、弦高は1弦12フレット1.7mm、6弦は2.2mmにセット。トレモロは3弦開放が1音アップできるフローティングに調整してあります。ご購入の際ベタ付けセッティングに変更も可能ですので必要に応じてご相談ください。ジャパンヴィンテージのコレクターは勿論、古い楽器を弾き倒したい方、ボディ材の特定はできないものの、信頼のおけるEシリアルフジゲン製で素性の良いストラトをお探しの方などにもお勧めです。ピックアップやフレットなどを交換するなど自分好みにカスタマイズして使ってみたい方も大歓迎、遠慮なくご相談ください。
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