Momose MTL-JWC”Japanese Wood Custom 和”(Sold Out)

国産木材を贅沢に使用したMomose TL Type!

2017年に限定15本のみ制作されたTL Type、Momose MTL-JWC “Japanese Wood Custom 和”です。その名の通り国産木材にこだわっておりボディには木目の美しい栓(セン)の1ピース材、ネックは楓(カエデ)の柾目材から制作された特別な一本です。

少し傷がありますが、木目を生かした仕上げのためか目立ちません。他によく見れば小傷、擦過痕、メッキ部のクスミ等も少しあるものの全体的に使用感は少なく中古品としては綺麗な状態と言ってよいと思います。当店入荷時、フレットに押弦による凹みがごくわずかできていましたが、今回の出品にあたり軽くフレット擦り合わせを行い解消しています。この擦り合わせで削った量は極わずかですのでフレットは実質新品時と同等の状態です。

トラディショナルな外観を守りつつもヴィンテージよりも約1inch緩い指板R、最終22フレット、Jescarナロージャンボフレット、正確なオクターブ調整に対応したGotoh3wayサドル搭載のオリジナルブリッジといった現代的なスタイルも取り込んだ仕様。テレキャスターと言えばジャキジャキなサウンドの個体が多いですが、本機は程よくまとまったサウンドで幅広いジャンルでの演奏にこたえてくれると思います。

サウンドチェック。アンプはFender Vibro King。

クリーン。エフェクトなし。

クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。

先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。

ボディトップ。贅沢な1ピースのセン材の木目がとても美しいです。セン材はかつてはその木目の美しさと類似性からFenderギターで多用されていたアッシュ材の代替材として日本産ギター、ベースで頻繁に使われていたことから「2流の木材」のように見ている方も多いかもしれませんがさにあらず。その木目の美しさで一時期は海外にも多く輸出がされていた実績がありますし、それほどの巨木ではないことから本機のような1ピース材はかなり贅沢で値もはります。音の方も弾きこまれた古い国産ギターでセンボディを持つものになかなかのサウンドを聴かせるものも多く存在します。
低音弦側のホーン部にはよく見ると点線状の傷があります。この傷が本機で一番大きな損傷ですが、木目を生かした仕上げのためか目立ちません。
ブリッジプレートはDeviserオリジナルのもので1弦側の側面がリアPU辺りまで切れている仕様(Deviser DTB-1)。ブリッジサドルは3wayタイプながら正確なオクターブ調整に対応できるGOTOH SW-3。PUはDeviserオリジナルのTWANG50’s TLのセット。サドルの調整に必要なレンチは別途ご用意ください(弦高調整は1.5mm、サドルの角度調整には2.0mmのレンチが必要です)。
サーキットは王道のCTS POT、CRL Switch。トーンのキャパシタは現行のVitaminQ、ボリュームにはスムーステーパー仕様のハイパスも搭載。細かい点ですが、ボリュームの方は軽いトルクのVintage Style POT、トーンはしっかりしたトルクのCustom POTとなっています。これも狙った仕様でしょうか?
ボディサイド。
ボディバック。中古品にありがちなベルトバックル痕などはなく中古品としてはとても綺麗な状態。ネックプレートはFreedom Custom Guitar Reserachの3mm厚ブラス製のものに交換されています。
オリジナルのネックプレートとクッションも付属。
国産カエデ材のネック。カエデは一般的なネック材であるメイプルと同属の木で性質も似たものがありますが、主に北米産が多いメイプル材はメープルシロップを採取するために植林され資源量が豊富なのに対し国産のカエデ材は自然繁殖のものが多く安定供給されていないため価格も高価です。それを贅沢な柾目での木取りされているのも拘りのポイント(メイプルネックは板目がほとんど)。指板面、ネック裏面にいくつかの小打痕が見られます。トラスロッドの余裕も十分。
当店入荷時にはプレーン弦のフレット上面に押弦による凹みがわずかにありましたが出品にあたって軽くフレット擦り合わせを実施、現在は凹みはなくなっています。フレットは高さのあるJescarナロージャンボタイプで押弦もしやすいでしょう。22フレット仕様で指板Rが少し緩くしてある(Fenderのトラデショナルなテレキャスターは7.25inch、対して本機は約8.27inch)のでヴィンテージスタイルど真ん中のテレキャスターに比べると低めの弦高にもできます。現代的なスタイルのプレイヤーにも受け入れやすい仕様かと思います。
ペグは信頼のGOTOH製クルーソンタイプSD91。ヘッド裏にapanese Wood Customの刻印。メッキ部にクスミはありますが中古品にありがちなエッジ部の塗装欠けなどはなくきれいな状態です。丁寧に仕上げられたピカピカのナットがオイル漬牛骨。
付属のギグバック。

Daddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張っています。弦高は1弦12フレット1.4mm、6弦は1.9mmにセット。

人と違うテレキャスターを求めている方や国産材へのこだわりに共感を覚える方は勿論、ノーマルなテレキャスターだと音が暴れすぎると感じている方、幅広いジャンルでテレキャスターを弾きたいと思っているかたなどにオススメです。

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