Jeff Beck Stratocaster、フレット交換済のお買い得品!
Fender Jeff Beck Stratocaster Surf Green 2007年製です。アーミング重視のJeffの特別仕様機と思われがちですが、実は22フレット仕様、やや緩い指板R、ハイポジションの弾きやすさを生むヒール形状などモダンな仕様で、音の方もミュージシャンモデルにありがちな癖がなく守備範囲の広い扱いやすいストラトキャスターだと思います。今回の出品にあたってはフレットは新品(Jescar #51110 ニッケルシルバー)に打ち替えており、新品に負けない演奏性も確保いたしました。経年による若干の色焼け、塗装部の小打痕、擦過痕、小さな塗装割れ等の使用感はありますが致命的な損傷はなく、製造から15年近く経過している割に状態は保たれています。ストラトでアーミングを駆使したいJeff Beckファンは勿論、ストラトで幅広いスタイルの演奏を楽しみたい人にもお勧めです。フレット交換等のメンテ費用も含めて考えるとかなりお買い得!
サウンドチェック。まずはクリーンから。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。
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クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
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先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。
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ボディ材はアルダー。この画像では見えないですが塗装面にごま粒~米粒大くらいの小打痕、小傷等が散見されます。また、ホーン部先端付近とボディ裏に塗装割れを伴う打痕、塗膜の亀裂があります(詳細後述)が、いずれも致命的な損傷ではなく現状で長く付き合って行けると思います。サーフグリーンの色合いは経年変化で少し焼けていて新品時より少し渋くなっています。バックパネルは欠品。 ブリッジはオフセットノブロックタイプサドルの2点支持タイプ。オクターブ調整のビスと弦高調整のイモネジは新しいものに交換いたしました。
電気系はオリジナルのまま。PUはおなじみのNoiseless×3。ボディのザクリはH-S-Hの配列にも対応したものになっていて他機種との共有デザインであるようです。ピックガードの下になる部分とそうでない部分の色の差から経年の色焼けがわかります。ネックポケットにはネックの取り付け角度を設けることができるマイクロティルト機構が見えます。現在は角度は0°(マイクロティルトを効かせない)です。
ボディサイド。この画像では分からない程度の小打痕、小傷といった使用感はありますが、製造から10年以上経過しているギターとしては状態は保たれています。ストラップピンはシャーラーのロック式です。
ネック。今回の出品前にフレット交換を実施、合わせて指板修正も行っています。元々の指板Rは9.5inchですが、ハイポジション側はそれよりも少し緩く修正、低い弦高にもより対応しやすくなっております。勿論トラスロッドの余裕も確保。ネックジョイント部がハイポジションの演奏性確保のための形状なのも本機のポイント。
今回新たに打ち直したフレットはJescar #51110ニッケルシルバーです。元々のフレットはFenderカタログでは「ミディアムジャンボフレット」となっていましたが、比べて#51110は同程度の高さ、幅は若干狭いタイプです(高さ1.3mm、幅2.54mm)。 LSRローラーナットの搭載は本機の一番の特長。ローラーナットの高さを微調整するシムが2枚付属しますが、今回の指板修正に伴ってここも調整、現在はシムを挟まずに取り付けできる状態。シムはできれば使いたくない部品と考える方は多いと思いますが、本機はこの点では新品よりも良いかも。
ヘッド。ペグはJeffの拘りであるシュパーゼルロックタイプ。弦を押さえるテンションピン(ストリングリテイナー)が設置されていないのもアーミングを重視した仕様。
①ボディ6弦側ホーン部先端付近の塗膜の亀裂。全長12mmほど。木部と塗膜の経年による収縮差などによって生じたものと思われます。今のところここから亀裂が広がる気配はありません。②1弦側ホーン部先端付近の塗装割れを伴う線状打痕。全長9mmほど。棚や机の角にぶつけた際の傷跡でしょう。③塗膜表面にはごま粒~米粒大くらいの小打痕が散見されます。これらは見る角度によってははっきり見えるもののデジタルカメラによるボディ全体の撮影ではほぼ写らない程度。④本機の損傷で一番大きなものがこちら、ボディバックの塗装割れを伴う打痕。とはいっても長径12mmに収まる範囲で致命傷ではありません。⑤ヘッド側面。よく見ないと分かりませんが赤矢印の箇所は米粒大くらいの範囲で塗装がはがれています。⑥ヘッド側面先端表面は擦過痕やエッジ部の小さな塗装欠けが他よりも多く見られますが、中古品としては損傷は少ない方でしょう。いずれも本機が10年以上にわたり弾かれてきたことの痕跡でもあります。
ツイードのハードケースが付属。
付属品。シールドケーブル、トレモロスプリング、弦高調整用レンチ、ネック調整及びネック角度調整(マイクロティルト)兼用のレンチ、ロック式のストラップピンのストラップ側部品、ローラーナットの下に挟んでナット弦高を上げるためのシム(2枚、赤丸内のパーツ)、その他マニュアル等書類。
今回弦はDaddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張っています。弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦は1.8mm、トレモロは3弦開放を1音半アームアップできるフローティング(Jeff Beckのスタイルを考慮して一般的なセッティングよりも大き目なアップ幅を確保)に調整。勿論アームを使わない方はベタ付けへの変更も可能ですし、アップ幅をもう少し小さくしても良いかと思います。アームのセッティングについても遠慮なくご相談ください。
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フローティングセッティングしたトレモロ。スプリングの調整でヴィンテージスタイルの6点支持シンクロトレモロと同様のベタ付けにも出来ます。本機のようなスタッドにナイフエッジの収まる谷のあるシンクロトレモロではブリッジプレートがボディ面と平行になるようにセットアップするギターも数多くあり、本機もネック角度を調整すればそうしたセッティグも可能です。ただし、本機の場合はイナーシャブロックとボディザクリ内壁の距離が非常に近くボディ面とブリッジプレートを平行にしたセッティングだとアームアップ幅がごくわずかになるのでアームアップ重視のセッティングの場合はブリッジプレート後ろ側を浮かす必要があります。