フレット交換例の紹介。ギターはGibson Les Paul Standard、1980年製です。現在のナッシュビル工場の前のカラマズー工場で生産されたレスポールでラージヘッドに3ピースメイプルネック、PUはパテントナンバーが刻印されたものが搭載されています。
もともと打たれていたフレットは幅が約2.8mmのワイドフレットでしたが、過去の擦り合わせによるものか、あるいは最初からそうだったのか(いわゆる「フレットレスワンダー」だったのか)、かなり低く平らになっていました。今回はご依頼主様が試してみたかったというJescarのナロージャンボ(ナローハイ、型番55090、幅2.28mm、高さ1.40mm)に交換しました。
サウンドチェック。まずはクリーン。
クランチ。
クランチ+ゲインブースト。
当店では本例のようにフレット交換も行っています。フレットは弾き方などによっては意外と顕著に摩耗する消耗部品。摩耗しすぎたフレットだと演奏しにくいのは勿論、ビビりが多く生じたり、極端な場合は音程も怪しくなってくることもあり、そのような場合はフレット交換が必要になります。また、お持ちのギターの弾き心地を変える目的でのフレット交換というのもアリで、例えば今回のように元々よりも背の高いフレットにすることでより軽いタッチで運指でき楽に演奏できるようにアップグレードが可能。
お持ちのギターが「フレット交換をしなくてはならない状態かどうか」はなかなか判断がつかないことも多いかもしれません。そういった場合も遠慮なく当店までギターを持ち込んでください。ご要望に応じた提案ができるかと思います。