2008年製のGibson Custom Shopヒスコレ、1954 Les Paul Custom Black Beautyです。オールマホガニーボディにAlnicoV(P-480)とP-90の組み合わせのピックアップを搭載した特長的な仕様で一般的なレスポールタイプとは異なる個性的な一本。かなり弾きこまれており、当店入荷時は電気パーツ不調やフレット減りによるビリツキなどがありましたが、出品前にフレット擦り合わせ(以下リンク参照)や電気パーツの交換・再配線等、徹底的にメンテナンスを行っており弾き心地は良好、即戦力として長く付き合って行ける一本です。
フレット擦り合わせBefore/After
ピックガード下に大きな塗装剥がれがあり、ピックガードを外して使用する場合はとても目立ちます。そのため今回、本機の中古品としてはかなりの特価とさせていただきましたが、外観他の部分については通常の中古品によくある程度の使用感で傷や打痕等の損傷はありますが致命傷はなく、前述の目立つ塗装剥がれはピックガードの下に完全に隠れますので、「そんなの気にならないぜ!」という人にとってはかなりの掘り出し物かと思います。
サウンドチェック。まずはクリーンから。アンプはFender Vibro KingでシールドケーブルはBold Cable FAT 、アンプ直。
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クランチ。
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クランチ+ゲインブースト
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ボディトップ。ピックガードを外すと大きな塗装剥がれがあります。
前オーナーさんはピックガードを外し、ブリッジを交換して使用していたとのこと。現在はオリジナルブリッジに戻してあります。そのためかトグルスイッチのプレートの文字の色落ち、テールピースやPUのポールピースのメッキ落ち・クスミに比べてブリッジは綺麗です。件の塗装剥がれ部分はマホガニー材が露出。
ボディサイド。ピックガードは外して撮影。小傷や打痕が散見されますが、中古品でよく見られるようなエッジ部の塗装欠けなどはありません。
ボディバック。画像では分かりにくいですが、擦過痕、小傷、小打痕が散在します。前オーナーさんは屋内で座って弾きこんでいたようで、ベルトバックル痕のような目立つ傷はありません。コントロール部のパネルを交換しています。
当店入荷時、電気パーツは音が出なかったり、ガリが多いなどの問題がありました。今回の出品にあたってPUとBumble Beeキャパシタ以外は新品に交換、再配線いたしました。トグルスイッチとジャックはオリジナルと同じSwitchcraft、ボリュームとトーンのPOTはCTSのCustom POT 500kΩ Aカーブに交換してあります。
ネック裏側の塗装には塗装クラックが入っていますが、使用上は問題ないでしょう。
もともとフレット交換がされており、その上でかなり弾きこまれていて全ポジションにわたって摩耗、凹みもできていましたが、出品前にしっかり擦り合わせを加えて良好な弾き心地を確保(詳細は前述リンク「フレット擦り合わせBefore/After」をご参照ください)。擦り合わせを行ったとはいえ、現時点でフレットの高さはまだ十分あり、長く付き合って行けると思います。
ナットはなんと象牙に交換されています。
ヘッド。表側には小傷、点傷が散在しています。中古品でよく見られるエッジ部の塗装欠けはありません。ペグのメッキはくすんできていますが動作はOKです。
付属のハードケース。経過年数相応に汚れていますが使用上は問題ないでしょう。
付属の書類。認定証も残っています。
今回弦はDaddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張り、弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦は1.8mmに調整いたしました。元々高さのあるフレットで、フレット擦り合わせを施工した上でも現在のフレット高さは十分あります。トラスロッドの余裕もあります。勿論全体のクリーニングも実施済。
ピックガード下の大きな塗装剥がれ、全体的な使用感はありますが、しっかりメンテを加え演奏性は良好、かなりお買い得な一本です。現行機種ではほとんど搭載例がないAlnicoVピックアップはコードがよく響くのでレスポールでジャズをやりたい方にはもってこいかも。勿論、歪んだ音も行けますので、幅広いジャンルで活躍してくれると思います!
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