ElitistシリーズのCASINOに次ぐCASINO上位機種、Inspired By Jphn Lennon CASINO!
種類の多い近年製造のepiphone CASINOのカタログモデルの中では日本製Elitistシリーズの1965CASINOに次ぐ上位機種のInspired By John Lennon CASINO Vintage Sunburstです。中国青島の epiphone工場で製造されているCASINOの中では最上位機でピックアップやスイッチなどはUSA製のパーツとなっています。その名の通り、John Lennonが愛用した1965年製のCASINOからインスパイアされたモデルですが、Vintage Sunburstカラーの本機はほぼノーマルのCASINOと同様ですので、THE BEATLESファンでなくてもCASINOというギターにご興味ある方なら十分ご検討に値するかと思います。
ボディトップ。塗装部は中古品としてはかなり綺麗です。ピックガード上に弾き傷、スイッチ部の黒い樹脂製プレートに引っかき傷のような傷があります(二つ下の画像参照)。ピックアップやブリッジ、テールピースのメッキは腐食がありくすんでいますがメッキ剥がれや浮きなど致命的な劣化はなくまだ長く使えると思います。フロントのボリュームのシャフトが少し曲がっており、ボリューム操作時にノブが楕円運動しますが、音の方は問題なく、操作もOKです。Fホールから見えているラベルのカラーはブルーなのも実際の65年製を模したものだとのこと。ボディバック。画像の通り全体的にはとてもきれいな状態ですが、ごく小さな打痕や線傷があります(下画像参照)。中古品でよくみられるベルトのバックル痕やエッジ部の塗装欠けのような目立つ傷はありません。画像左、中央矢印はボディバックにある小打痕(ごま粒大より小さい程度)と線傷(長径11mmほど)。線傷の方は見る角度によっては全く見えない位くらいです。画像右はスイッチ部分。矢印の先の黒い樹脂プレート表面の傷は近くで見ると目立ちますが、ギター全体を俯瞰するときは目立たないかと思います。ボディサイド。中古品としてはかなり綺麗な状態を保った塗膜表面。ピックガードのブラケットのメッキにはクスミがあります。ネックの握りは、日本製のElitist CASINOに比べるとやや太めで、ナット幅は約42.5mmほど(Gibson系のギターとしては標準的なサイズ)。日本製CASINOのネックがスリムすぎると思う方や、やや太めのグリップの方が好みの方に特にマッチすると思います。トラスロッドは逆反りの矯正(緩める方向)の余裕は少なめですが、標準的な弦(10~や09~のセット)をノーマルチューニングで使う分には問題ないと思います。細い弦でダウンチューニングで使うようなケースはシビアな調整・管理が必要になる可能性があります。順反りの矯正の余裕はしっかりとあります。当店入荷時、フレットの状態はプレーン弦のローポジションにわずかに凹みができていた程度でしたが、元々製造時の仕上げが荒かったようで全体的にフレット上面に線傷が見られ、演奏上邪魔な摩擦抵抗があったので、出品前に軽くフレット擦り合わせを実施、新品時よりも弾きやすくなっていると思います。元々減りもわずかでしたのでまだまだ長く付き合って行ける状態です。ヘッド表側。3弦ペグ付近に目立つ塗装クラックがあります。おそらく以前のオーナーさんが3弦ペグのブッシュを無理に押し込もうとしたなどで塗膜が割れてしまったのだと想像していますが、ペグの動作には問題はありません。他に画像右のような擦過痕があり、近くで見る際に角度によってははっきりと確認できます。そのほかは画像には写らないような小さな線傷程度。中古ギターでよくみられるヘッドエッジの塗装欠けはありません。ペグは中国製と思われるクルーソンタイプですが、元々ポストが若干低めの設計ですので、特に巻弦は弦を張る際、巻数を多くしないように注意が必要です(多すぎると弦がきれいに収まらず、チューニングが不安定になりやすい)。10~46の場合、6弦は1.5周前後、5弦2周前後、4弦3周前後といった感じで巻けばOKです。ヘッド裏面。ペグメッキ表面に若干のクスミがありますが、塗装部の傷みはほとんどなくとてもきれいな様態。John Lennon似顔絵とInspired By John Lennonの文字が印刷されています。付属品は専用ハードケースとオーナーズマニュアル(Gibsonとほぼ同じ内容)、ポスター(ハードケースの小物入れスペースに折りたたんで入っているので折り目ついています)。ネック調整のレンチは付属しません。