90年代に生産されていたGrecoのピックギターL-7です(GibsonのL-7とは関係ない、Grecoのオリジナルモデルです)。当時のカタログに掲載されてはいたものの実生産数が少なかったのか、中古市場でもほんとんど見かけることがない非常に珍しいギターです。
Fishmanのピエゾ内蔵ブリッジに交換、それに合わせて弦アースもとれるようにエボニー削り出しのオリジナルテールピースも制作・取り付けられており、大変手がかかったカスタマイズがされていますがオリジナルのブリッジ、テールピースも残っているのでFishmanを取り外して元のブリッジ、テールピースに戻して普通のピックギターとしての使用も可能。
ボディトップ、バック、サイド、ネックともにマホガニーで指板はローズウッド。塗装はラッカーで、程よくクラックが入った外観はヴィンテージな雰囲気。傷等使用感もありますが、製造からの経過年数や塗装やせしやすい薄いラッカー塗装であることを考えると状態は良好、手入れも行き届いており大事に扱われてきたことが伺えます。
個性的なエレアコとして使ったり、ブリッジを戻して普通のピックギターとして使うのはもちろん、フローティングPUを取り付けてフルアコとしてジャズを演奏するのも面白そうです。
サウンドチェック。
生音、指弾き。
生音、ピック弾き。
アンプ(Phill Jones)+生音。
当店に持ち込まれた際はLight Gauge(12~53)がレギュラーチューニングで張られており、その状態でネックは標準的な状態でしたが、トラスロッドの順反り調整の余裕はごくわずかでした。聞くところによると、「チューニングをした状態のまま長期間放置されていた」とのこと。13~のセットなどより太い弦を張るとレギュラーチューニングでは少し反りが強めになり、弦高を低めにしたい場合は調整しきれない可能性がありますが、12~53程度の弦を張った場合は、管理さえしっかりしていれば今後極端に順反りがすすむ可能性は低く、長く付き合ってゆけるものと思います。
今回の出品にあたり、弦はDaddario のPhosphor Bronze Custom Light(11~52)をレギュラーチューニングで張り、弦高は1弦12フレット2.0mm、6弦2.5mmほどに調整いたしました。
非常にレアなGreco L-7いかがでしょうか?
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