ESPの兄弟ブランドEDWARDS発のセミアコE-SA-138LTC、2010年製です。現在は価格改定に伴ってE-SA-180LTCという型番になっているようですが、仕様は全く同じ。Gibson ES-355のようなトラデショナルなシェイプですが、ボディのトップ・バック材がメイプル単板削り出しという非常に贅沢な作りになっている点が大きな特徴となっています(通常のセミアコは合板)。
フレットの磨耗は少なく、演奏性は良好。外観は使用感が表出しやすい金メッキパーツの劣化は少なめ。塗装部表面は大きな塗装欠け、割れなどの致命傷はないものの線傷、小打痕が散見され、前オーナーさんのそこそこ本機を弾きこんでいたと思われます。もともとはラッカー吹きっ放し(本機のトップコートはラッカーです)と思われるマットフィニッシュ(艶消し仕上げ)だったのですが、塗膜表面に再研磨を加えることで美しい艶が出ており、ブラックとゴールドパーツのコンビネーションと相まって高級感あふれる外観となっています。
サウンドチェック。まずはクリーン。アンプはFender Vibro Kingです。
クランチ。歪はWEEHBO Effekete JTM Drive。
先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。
今回、弦はDaddario EXL110(10~46)をレギュラーチューニングで張り、弦高は1弦12フレット1.2mm、6弦1.7mmほどの低いアクションに調整いたしました。ネックはほぼストレートの標準的な状態(完全なまっすぐではなくわずかに順反りさせた状態)でトラスロッドも余裕があります。前述の通り、塗装面に線傷などが散見されますが、ブラックカラーにゴールドパーツによる高級感は健在(むしろ塗膜表面の再研磨によって増していると思います)、これからギターを始める方でも安心してお使いいただける状態。
国産の箱物ギターとしては定価¥138,000(税抜きの旧価格、現在は税抜き定価¥180,000、実勢価格は税込で14~15万くらい)で初心者には少し敷居が高い価格帯かもしれませんが、中古品の本機なら十分射程内でしょう。トップ&バックが単板という個性もありますが、あとはオーソドックスなセミアコの様相でPUも実績のあるseymour duncanの有名モデルが搭載されており初めてセミアコを手にする人にもなじみやすいかと思いますし、お好みで改造を加えてみても面白いでしょう。例えばPUをコイルタップにしてシングルコイルサウンドも出せるようにするなどは一部の部品の交換と再配線で可能です(もちろん当店でも対応可能。ご要望あれば遠慮なくご相談ください)。
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