70~80年代のロックギタリストに多くの愛用者をもつMarshall 1959 Super Leadの復刻機1959SLPをベースに、ハードに歪んだ音で演奏するギタリストの間で定番の「Master Volume 増設」を行った実用性の高い100Wヘッドです。しかもModifiyはプロ仕様の機材や、実際のプロ現場での機材アレンジなどでの実績で知られるALBIT CORPORATIONによるもの。単にマスターボリュームを増設するだけでなく、現場の状況に合わせてフレキシブルに音作りができるようになっている他、CrunchとLeadの2チャンネル仕様となり、ライブで本機のみアンプ直で演奏するといった事も可能。しかもチャンネル切り替えは本改造に合わせて制作された専用フットスイッチで行え至れり尽くせりの仕様となっています。「改造プレキシマーシャル」が大好きな方、70年代、80年代のハードロック、ヘヴィメタルが大好きな方などにお勧めの一台ですが、マーシャルにこだわりがなくても「マスターボリューム搭載の良質な歪が得られるアンプ」がお好きな方にも!
サウンドチェック。キャビネットは12インチセレッション4発のFender製。
まずはシングルコイルPUのギターとして78年製のTelecasterで。インプットはHighに、CrunchチャンネルでPresense 6、Bass 10、 Middle 10、Treble10は固定、Crossはセンターに固定、Volume1&2はともに5からスタート。前半はミニスイッチ切り替えによる音色の変化を確認。後半はゲイン幅の確認という感じです。
次にハムバッキングPUのギターとして当店で制作したLPタイプにて。インプットはLow、チャンネルはCrunch、EQは先の動画と同じに固定、音色を変えるミニスイッチはOff、PUはリアのみ。Vol1&2とゲイン切り替えスイッチの切り替えのみでゲイン幅を確認、後半はクリーンも試してみました。
以上の動画で「クリーン、ヴィンテージ風クランチからモダンハイゲインまで幅広いゲイン幅」があることがわかるかと思います。以上ではLeadチャンネルは試していませんが、「LeadはCrunchチャンネルよりもハイゲインのチャンネル」と考えていただければ大丈夫かと思います。
フロントパネル左側の各コントロールは以下の通り。
●CROSSつまみ・・・「低域と高域の交差するポイントを調整するツマミ」とのことですが、説明よりも色々操作して感覚をつかむ必要があるかもしれません。ALBITによれば本コントロールやボリュームの組み合わせでヴィンテージクランチからモダンヘヴィサウンドまでカバーするとのこと。
●Masterつまみ・・・最終的な音量調整
●Vol.1つまみ・・・オリジナルのLoudness1に相当、高域よりの歪具合を調整
●Vol.2つまみ・・・オリジナルのLoudness2に相当、低域よりの歪具合を調整
ミニスイッチは左側から時計回りに以下の通り
①チャンネル切り替え・・・Crunch、Leadチャンネルの切り替え。付属のフットスイッチでも切り替え可能(フットスイッチ使用の場合はフロントパネルのLEDはクランチ側の緑に固定、フットスイッチなしの場合はLeadチャネルは赤LEDが点灯)
②Bright スイッチ・・・3wayスイッチとなっていてセンターでOff、上側で高域強調、下側は中高域強調となります。
③Volume1Gainスイッチ・・・2wayスイッチ。下側が比較的ローゲイン、上側でゲインアップ。
④Volume2Gainスイッチ・・・同上。
⑤Mid Boostスイッチ・・・3wayスイッチとなっており、センターでOff、上側でHi Midからブースト、下側はLo Midからブースト。
インプットは求めるゲインによってLow、High分かれています。取りあえず最初はシングルコイルはHigh、ハムバッキングならLowで良いと思います。
見た目は1959ですが、その守備範囲はクリーン、ヴィンテージクランチからモダンへヴィまで幅広くカバーするある意味で現代的なハイゲインアンプとも言えます。もちろんその見た目からイメージできるマーシャルの良質なドライブサウンドが基本ですので、いろいろなジャンルの音楽に合わせて使う事ができそうです。
実際にALBITに同等の改造を依頼するとおそらく10万円前後はかかるかと思います。また、専用品ではないですが持ち運びに便利なケースも付属。大変お買い得な改造マーシャルと言えます。
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