![フジゲン製SquireのPJスタイル!](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6571.jpg)
Fender Japanのジュニアブランド的な立ち位置ながら仕様はレギュラーのFender Japan製品と変わらない機種が多かったJVシリアルSQUIREブランドのPJ-555です。ジャズベネック+プレベボディ(バスウッドではなくちゃんとアルダーボディ!)に両方を合わせたピックアップという当時流行していたハードロック、へヴィメタルに愛用者が多かったスタイルでしょうか。カラーリングもそのジャンルの音楽を思わせる、ボディ、ネック裏まで深紅の仕上げで勿論マッチングヘッド。ひょっとしたら価格帯からすると採算が合わないスペックだったのか、同モデルはFender Japanのカタログ上では1983年はSQUIREブランド、1984年からはコントロール部に若干の仕様変更が加わった上で定価もアップしてFender Japanブランドに移行しています。つまりSQUIREブランドの本機はFender Japan最初期のJVシリアル期のみでかなりレアな一本だと言えます。
サウンドチェック動画。まずは指弾きから。アンプはPhill Jones Bass Cub.
ピック弾き
![ボディトップ。ポリ系の塗装ながら塗装に亀裂が入り始めておりヴィンテージのような風合いも感じられます。また、各所にしみも見られます。(上右写真はクラックが比較的多い部分のアップ。クラックの方かPUの近くい黒いしみがみられます。)](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6572.jpg)
![ボディバック。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6582.jpg)
![ネックポケット部分に塗装の欠け、カッタウェイの内側側面に黒いしみが点在していますが致命的な損傷はありません。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6578.jpg)
![指板。当店でフレット磨きと指板の保湿処理を行っております。2フレットの側面にやや目立つ打痕(上右写真の赤矢印)。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6575.jpg)
ネック裏。使用感は見られますが致命的な損傷はありません。現在標準的な状態(ほんのわずか順反り)に調整してあります。トラスロッドは余裕あり。
![ヘッド表。ボディカラーと同じ「マッチングヘッド」](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6581.jpg)
![ヘッド裏。メッキ部分のくすみやエッジ部分に塗装欠けなど使用感はありますが、大きな損傷はありません。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/DSCF6586.jpg)
Fender Japan最初期ギター、ベースは現在までに30年以上の歳月を生き抜いてきておりエイジングも進み「古い楽器の良さ」を併せ持った個体が多く大変人気がありますが、そんな中でも本機はレアな一本。前オーナー様によってピックアップがLace Sensorに交換されているようにPJスタイルの交換ピックアップは選択肢も多いので好みのものに改めて交換して使うのも面白いかと思います。ネックにはフェンダーのベースでよく見られる「ハイ起き」が見られますが、現在の弦高では演奏上支障はありません。必要であればフレット交換と合わせて指板修正を行えば現在よりもローアクションの弦高設定も可能でしょう。まだまだ長く付き合っていける一本!
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