Fender Japanのジュニアブランド的な立ち位置ながら仕様はレギュラーのFender Japan製品と変わらない機種が多かったJVシリアルSQUIREブランドのPJ-555です。ジャズベネック+プレベボディ(バスウッドではなくちゃんとアルダーボディ!)に両方を合わせたピックアップという当時流行していたハードロック、へヴィメタルに愛用者が多かったスタイルでしょうか。カラーリングもそのジャンルの音楽を思わせる、ボディ、ネック裏まで深紅の仕上げで勿論マッチングヘッド。ひょっとしたら価格帯からすると採算が合わないスペックだったのか、同モデルはFender Japanのカタログ上では1983年はSQUIREブランド、1984年からはコントロール部に若干の仕様変更が加わった上で定価もアップしてFender Japanブランドに移行しています。つまりSQUIREブランドの本機はFender Japan最初期のJVシリアル期のみでかなりレアな一本だと言えます。
サウンドチェック動画。まずは指弾きから。アンプはPhill Jones Bass Cub.
ピック弾き
ネック裏。使用感は見られますが致命的な損傷はありません。現在標準的な状態(ほんのわずか順反り)に調整してあります。トラスロッドは余裕あり。
Fender Japan最初期ギター、ベースは現在までに30年以上の歳月を生き抜いてきておりエイジングも進み「古い楽器の良さ」を併せ持った個体が多く大変人気がありますが、そんな中でも本機はレアな一本。前オーナー様によってピックアップがLace Sensorに交換されているようにPJスタイルの交換ピックアップは選択肢も多いので好みのものに改めて交換して使うのも面白いかと思います。ネックにはフェンダーのベースでよく見られる「ハイ起き」が見られますが、現在の弦高では演奏上支障はありません。必要であればフレット交換と合わせて指板修正を行えば現在よりもローアクションの弦高設定も可能でしょう。まだまだ長く付き合っていける一本!
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