1985年11月、フジゲンにて製造されたと思われるIbanez RoadstarⅡRG1200です。現在に至るまでアイバニーズの代表的なモデル群となっている「RG」という型番は本機を含む10種類前後からなる「ロードスター」シリーズからスタートしたそうです。そのRG黎明モデル群の中でフラッグシップモデルだったのが本機RG1200。「豪華な外観」「アクティブピックアップ」「フロイドローズライセンストレモロ」という基本構成は当時、多くのギタリストたちが愛用していたハイエンドモデル定番の仕様。この時代をリアルタイムで経験してきたギタリストには懐かしいモデルかと思います。
80年代当時を思わせるハイファイなサウンド。クリーンではJoe Satrianiの「Midnight」のような両手タッピングの曲などがとても似合います。リアのみならずフロント・センターも出力があり、ゲインをそれほど上げることなく深い歪が得られますが、アクティブピックアップだけあってノイズは少なめ。コントロールはマスターボリューム、ローカットトーン、ハイカットトーンとなっています。現代はあまり見ないローカットトーンはかなり大胆にローを削るトーンで、絞るとシャリシャリな音になります。
動画です。まずはクリーン。アンプはフェンダー。
ドライブサウンド。アンプはフェンダーでメインの歪はWEEHBO JTM Drive(ゲインは半分)、ところどころでBB Preampにてゲインブースト。
本機のネックヘッドつけ根付近には亀裂があります。前オーナー様(30年前に新品で本機を購入された方)は当店で指摘されるまで気づかずにそのまま使用していたいたようで(フレット交換などのリペアにも出した履歴もありますが指摘されたことがなかったそうです)、実使用上は問題ない程度の浅い亀裂ではありますが、念のため当店入荷後補修いたしました。
中古市場にはめったに出てこない超レアな本機、発売当時の新品定価は¥120,000。30年の経過によるエイジングの魅力はもちろん、アクティブピックアップ+フロイドローズといった80年代に大流行した仕様は幅広いジャンルに対応します。ネックの補修の履歴があるため、かなりお買い得な価格ではないでしょうか。
国産の古いギターが好きな方はもちろんですが、これからギターを始めようと思っている学生さん、久しぶりにギターを再開しようと思っているお父さんにもお勧めしたい一本!
ご注文、ご質問などは以下「お問い合わせ」をクリック!