Fender Japan TN70/MAHO (Sold Out)

Fender Japan 2010~2012年製のテレキャスターシンライン、オーバーホール済み。
Fender Japan 2010~2012年製のテレキャスターシンラインTN70。

fホールの開いたマホガニーのホロウボディでテレキャスターの中でも個性派のテレキャスターシンライン、70年モデルです。シンラインにはアッシュボディ、ダブルハムバッカーの72年タイプもあり、比較的見かけますが、比べて本モデルは貴重なマホガニー材をボディに使用するためか、あるいはマニアックなモデルのためなのか、近年では流通数が少なくなったように思います。

入荷時にボリューム、トーンともにガリがあり、簡易的な処置では解消できなかったため、Volume Pot、Tone Potともに新しいものに交換。合わせてキャパシタはオレンジドロップに換装、さらに、スタンダードなテレキャスにみられるハイパスフィルターを追加、ボリュームを絞った際に高域が強調され、テレキャスらしいジャキジャキなサウンドも生み出せます。また、歪ませた音でもボリュームを絞った際に高域がつぶれることなくきらびやかなクリーンサウンドになります。ボリュームとトーンをうまくセットすればジャズギターのような太さがありつつも抜けの良いサウンドも行けそうです。

動画です。今日は歪んだ音からです。歪はWEEHBO Effekte JTM DriveをBB Preampでゲインブーストさせています。

クランチ。先の動画のGain Boosterを省いたセッティング。

クリーン。Fender Vibro Kingに直。

ボディトップ。いくつかの小傷や打痕がありますが、木目を生かした塗装のためか目立ちません。
ボディトップ。いくつかの小傷や打痕がありますが、木目を生かした塗装のためか目立ちません。
ボディバック。左側写真の赤矢印の部分に長さ4.5cmほどの大き目の傷があります。見る角度によっては浮き上がって見えますが、右写真のように正面から見ると分かりません。
ボディバック。左側写真の赤矢印の部分に長さ4.5cmほどの大き目の傷があります。見る角度によっては浮き上がって見えますが、右写真のように正面から見ると分かりません。
ボディバックのエッジ部部には擦過痕が見られます。
ボディバックのエッジ部部には擦過痕が見られます。
ハイ側のフレットはあまり摩耗が見られません。
ハイ側のフレットはあまり摩耗が見られませんが、ロー側、等に1,2フレットには弦による溝が出来ていますが、まだしばらくは擦り合わせしなくても弾きこめます。ナットの溝が一部浅すぎたので、溝調整も行いました。
ネック裏。木目の綺麗なメイプルです。
ネック裏。木目の綺麗なメイプルです。
ヘッド。
ヘッド。目立つ損傷はありません。
ペグのメッキもきれいな状態。
ペグのメッキもきれいな状態。
入荷時にガリが強かったボリュームとトーンは新調しました。トーンおよび、ボリュームのハイパスフィルターともにオレンジドロップにいたしました。
入荷時にガリが強かったボリュームとトーンは新調しました。トーンおよび、ボリュームのハイパスフィルターともにオレンジドロップにいたしました。

よく見ると、ボデイには傷や打痕がありますが、元々マホガニーの木目を生かしたクリア塗装のため目立ちません。ネックも全体的にはかなりきれいですが、1,2フレットは弦による溝が出てきています。しかし、まだ擦り合わせまでする必要はなく、しばらくはそのままで演奏を楽しめると思います。

入荷時にガリがあったボリュームとトーンはすべて新調しました。また、もともとはハイパスフィルターが省略されているモデルですが、あえてこれを追加、キャパシタはいずれもオレンジドロップにしているので、回路はオリジナルよりもアップグレードされていると考えていただいて差し支えありません。トーンコントロールを積極的に用いた音作りもしていただけると思います。

ホロウボディのため、通常のテレキャスターに比べてかなり軽く(2.7kg)なっているのもポイント。ギターボーカルの方でテレキャスの形は好きだけど、エントリークラス~中級クラスのモデルのアッシュボディは重たくて・・・という方、こちのシンラインはいかがでしょうか。軽さゆえの鳴りの良さも備えているので、コードを主体にした演奏によく合うと思います。

マホガニーボディの甘さとホロウ構造によるエアー感は渋いフレーズを聴かせたいリードギタリストの方にも楽しんでいただけそうです。

ご興味ある方、是非お問い合わせ下さい!

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