ESPのカスタム品と思われるテレキャスタータイプです。基本的にはオーソドックスなテレキャスター仕様でメイプル1ピースネック、センター合わせの2ピースアッシュのボディ、3wayスイッチにハイパスタイプのボリュームにトーン、ブラスの3wayサドルですが、指板は9.5RでペグはGotoh製のロトマチックタイプ、ピックアップはSeymour DuncanのSTL2/STR2となっており、ややモダンな方向性も持っています。一番のポイントはやはりボディの見事な塗装。ブルーのグラデーションは光の当たり具合でも強調され、ステージでかなりの存在感を放つと思います。
動画です。まずはクランチから。フルボリュームだと、ロー・ミッドが強調される高出力タイプのピックアップなので、太いリードサウンドが得られます。ボリュームを絞るとハイパスフィルターの効果できらびやかさが出てきます。
先のクランチをBB Preampでゲインブースト。かなり歪ませたサウンドも楽しいです。
最後にクリーン。
90年代、ESPがSeymour Duncanブランドで生産していたオーソドックスなスタイルのテレキャスタータイプが人気を博していましたが、ネックの感じはそれにそっくりです。コントロールは通常のテレキャスターと同じく、3wayスイッチ、1Vol(ハイパスタイプ)、1Toneで操作感は普通のテレキャスターと同じと考えていただいて差し支えないと思います。指板はモダンに9.5R、PUは出力が大きいタイプですので、プレイヤーにとっては「伝統的なスタイルで現代風の弾きやすさも備えたテレキャス」と映るでしょう。
オーソドックスなスタイルを踏襲しつつも、弾きやすさや、見事な塗装による他にない個性も兼ね備えた、ありそうでないテレキャスター!