97年に立ち上げられハイエンドギターブランドSuhr、Pro Series S3です。フェンダーカスタムショップのビルダーでもあったジョン・サーが同ブランドを立ち上げてまだ20年に満たないですが、Guthrie GovanやScott Hendersonなど職人肌のマルチギタリストに認められたその質にはゆるぎないものがあります。そのSuhrのギターの中ではわれわれアマチュアにとっても比較的リーズナブルな価格と言われている本機種。John Suhrお得意のバスウッドにフレイムメイプルを張り合わせたボディの鳴りは素直さの中にも適度なエッジがあると思います。SSHのピックアップ配列や大き目のフレット、ロック式のペグなど「守備範囲の広さ」、「弾きやすさ」、「安定性の高さ」を求めたスペックによりジャンルを選ばずどんなギタリストにも、どんなステージにも一本で対応できるフレキシブルな一本です。
全体的に弾きこまれた様子が伺えるギターですが、ボディトップはきれいな状態です。フレイムメイプルのトップが光の当たり具合によって変化する美しいルックスが楽しめます。トップの数か所塗装部に小さなへこみがありますが目立ちません。対してボディバック・サイドは使用感が見られます。また、もともとのトレモロはサビ、ネジ穴のナメ、メッキの浮きなどが見られました。使用上の問題はないものではありましたが、今後長くご使用いただきやすいよう、敢えて新品のトレモロを取り寄せ交換しております。ストラップピンは実戦向けのシャーラーロック式。その他特に改造はありません。
動画です。
①クランチセッティングでループ作成、その後ループをバックにリード、後半ブースト。終盤のアーミングでもチューニングのくりは少ないことがわかります。
②クリーン
③クランチ
④ハイゲイン
どのポジション、音量、ゲイン設定、トーン位置でも「使える音」が出ます。リアとセンターのハーフではリアはコイルタップされます。動画で使用している弦は010~046ですが、一ランク細いのを張っているような弾き心地で、早いレガートフレーズが弾きやすいです。トレモロはシンクロタイプ、ガンガンアーミングしてもチューニングの狂いが非常に少なく安定感があります。4本の動画を一気に撮影しましたが、その間チューニングは直していません。
以下、各部写真です。
使用感は見られますが、ボディトップは綺麗で見た目も良好かと思います。トレモロを新品に交換、金属パーツの錆びなどもなく長くご使用いただけるように仕上げました。
高価で新品には手が出しにくいSuhrのギターですが、やはり価格相応の作り・サウンドは魅力的かと思います。また、こちらはトレモロを新品に交換している分お買い得になります。ジャンル、ステージ問わず一本で多彩に使用できるハイエンド系ギターをご検討中のギタリスト、Suhrをはじめとするハイエンド系を使いたいけど、予算的に新品はちょっと・・・そういったギタリストに是非ご検討いただきたい一本です。
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