1964年製のEpiphone Newport Bassです。
![1964年製のEpiphone Newport Bass](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1584.jpg)
60年代epiphoneが制作した楽器はCasinoなど名機が多くありますが、そんな時代に作られていたNewport Bass。Casinoはギブソンで言うES-330にあたる機種ですが、Newport Bassはギブソンで言えばEB-0にあたる機種。実際にピックアップなど共有していた部品も多く、また基本構造も近いものがあります。
板状マホガニーによる軽量のボディは豊かな鳴り。フロント側に一発のピックアップはコイルを水平方向にスタックした珍しい構造で、サイドワインダーハムバッキングと呼ばれるものです。ギブソンEB-0にも搭載されていたこのピックアップによって出力されるサウンドはとてもまろやか味のあるサウンド。弦はステンレスのフラットワウンド弦を張ってあります。
指弾き。
ピック弾き
![年代に相応しい傷やクラックなどが貫録を感じさせます。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1577.jpg)
![ボディ裏。大きな塗装のはがれはありません。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1573.jpg)
![コウモリが羽を広げたような形状のヘッド](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1569.jpg)
![マシンヘッド。金属パーツは年代相応のくすみですが、動きは問題ありません。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1570.jpg)
![コントロールはVol,Tone。ビス回りにピックガードの割れのある個所はプラスチックのワッシャーで割れが広がらないように保護されています。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1578.jpg)
![ネック裏。塗装クラックはありますが、ネックの状態は良好。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1571.jpg)
![ストラップピンはホーン部に移されており、元の位置にビスの跡が残っております。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1574.jpg)
![厚紙で出来たケースが付属。新品時の付属品かどうかは不明ですが、このケースも年代物です。](http://heavygaugeguitars.com/wp/wp-content/uploads/2014/09/DSCF1581.jpg)
50年以上前の楽器ですので、塗装にはクラックが走り、ピックガードにも割れが見られますが、それがこの楽器の貫録にもなっています。部品交換は特にされていないようですが、フィンガーレストとボディ中央部の金属カバーが欠品。また、ストラップピンがネックジョイント裏からホーンのトップに移されています。フレットには若干の凹みが見られるものの、まだまだ交換せずに弾きこめます。マホガニーネックのベースはネックの反りが心配事ですが、こちらはしっかりしており、なおかつトラスロッドも完動、調整も効きます。まだまだ現役で活躍してゆける一本です。
希少性・骨董性の高い楽器としては比較的リーズナブルな価格で手にできるこちらのNewport Bass、ヴィンテージの枯れと、まろやかでやわらかいサウンドが欲しいベーシストに是非試していただきたい一本です。
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