Fender Japan MG65 Mustang Special Hard Tail Mod. ¥242,000(税込)

2004~2006年製のFender Japan Mustangをカスタム!

 2004~2006年製造のFender Japan MG65 MustangをHeavy Gauge Guitarsにてオーバーホール&カスタマイズしたスペシャルムスタングです。母体となったMG65はボディ材ポプラの65年製を模した仕様。当時いくつかあった同ブランドのムスタングの中では上位にあたる機種になります。カラーはDakota Red、塗装部の小打痕・小傷、金属パーツの腐食、ピックガードやコントロールプレートの擦過傷や弾き傷など使用感・経年感はありますが、致命的な損傷はなく製造から20年以上経過している割には状態は良好の個体。今回の出品にあたって見た目は通常のMustangから大きく離れないようにしつつ、アームを使用しないプレイヤー向けに従来のムスタングでは苦手とするハイゲインドライブからクリーン、クランチまで幅広いサウンドバリエーションを確保しつつ、指板やフレットの見直しによって従来よりも高い弾きやすさ目指して大胆にカスタマイズを施しました。オーバーホール、カスタマイズの主な内容は大まかに以下の通り。

①現実的にムスタングではアームを使わないプレイヤーが多数派。それに合わせるのとサステインの向上を目指してハードテイル仕様にカスタム。

②ハイゲイン対応含めてサウンドバリエーションの確保。使いやすさ向上を目指して各ノブ、スイッチの役割とパーツを見直し。

③演奏性向上を目指し、ジャンボフレットへ交換、ある程度低弦高に対応できるように指板はコンパウンドラジアスに修正。

 サウンドチェック、クリーン。アンプはFender Vibro King。スライドスイッチによる各PUのキャラクター切り替えの他、ボリューム操作でも幅広く音色をコントロールできるます。

 

 クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。ハムバッキングのポジションでは従来のムスタングでは得られない太いサウンド。部分コイルタップやパラレルポジションでは従来に近いシングルコイル風味の強いサウンドになります。ボリューム操作での歪み具合の変化も楽しみの一つかと思います。

 

 先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。動画冒頭からしばらくDrop Dチューニンで低音を意識してチェック、終盤にノーマルチューニングでも確認。

 

 ①~③とそれに付帯する処置、パーツの選定など詳細は後述をご参照ください。オーバーホールとカスタマイズだけで15万円以上の内容のため、この仕様が気に入っていただける方には大変おお買い得で勧めの一本かと思います。

 元はPUのON-OFF-ONを担っていた二つのスライドスイッチは USA製品と同じSwitchcraftのシャッター付きにアップグレード交換の上で 各PUの接続切り替え(キャラクター切り替え)に変更。Neck側のスイッチがフロントPUの切り替えで、スライドスイッチのポジションネック側から「シリーズ接続(ハムバッキングサウンド)/最大出力」⇔「部分コイルタップ(一般的なコイルタップより太いシングルコイル風サウンド)/中出力」⇔「パラレル(ノイズレスシングルコイルサウンド)/小出力」となります。ブリッジ側のスライドスイッチはリアPUの切り替えで操作はフロントPUと同じ。
 1弦側ホーン部付近に増設したトグルスイッチ(国産の耐久性の高いものを採用)によって「フロント」⇔「ミックス(フロント・リアのハーフトーン)」⇔「リア」を切り替えます(一般的な2PUのギターと同じ直感的操作)。
 PUはDimazioのシングルコイルサイズハムでフロントはPro Track、リアはTone Zone S。スライドスイッチでのキャラクター切り替えと合わせてクリーンからハイゲインドライブまで幅広くこなすことを想定したチョイスです。
 配線は込み入ったものになるのでできるだけ丁寧に、かつ、後のメンテナンスの都合も考慮し配線も色分けして行いました。加えてシールド処理(ノイズ対策)も追加。ボリュームとトーンのPOTはCTS Custom POT、ハイカットトーン用のコンデンサーはPRSやFender Tweed Ampでも使われているマロリーの0.047μF、ボリュームにはハイパスコンデンサーも設置、これはOrange Dropを採用。ジャックは定番のSwitchcraft Mono Jack #11、配線材は古河電工BX-Sの撚り線。トグルスイッチの追加や配線をきれいに整理するために新たに木部のザクリの追加・拡張、ピックガード加工も実施。勿論これらはピックガード下になり、見た目に影響しません。
 画像左上はブリッジの可動域を無くすためのスペーサー。ブラスパイプを切削加工して製作した本機専用品。画像左下・右のようにブリッジの足にはめ込んでブリッジが前後に動いてしまうことに拠るチューニングの狂いを無くします。勿論、この部品は必要に応じて取り外しもできます。
 ブリッジサドルは指板Rの変更(後述)に伴って各弦の高さ調整ができるタイプへアップグレードしました。 オクターブ調整のやりやすさを考慮したブリッジの取り付け向きにしました。この画像には写っていませんが、オクターブ調整ビスの先端が弦にあたってしまうトラブルを防止するために1,2弦オクターブビスは短いものにしています。
 テールピースはボディに蓋をしている金属プレートの裏側からキャップボルトでプレートにしっかり固定しています。固定に際してサステインを稼ぐ目的の一工夫も加えていますが、詳細は秘密(表側からは見えません)。テールピースはオリジナルのものを反対向き(アームの穴が6弦側に来る向き)に取り付けることで通常のMustangのようにブリッジ側から弦を通して折り返すのではなく、レスポールのようにブリッジに向かって弦を通すだけなので弦交換も格段にやりやすくなっています。
 ネックの取り付けに際しては画像左のように専用のネックシム(メイプル材から本機用に製作)を挟み込むことでネック取り付け角度を調整、これによりブリッジサドル上の弦の屈曲角度を稼いでいます。これもサステインを稼ぐための工夫の一つ。
 塗装部にはよく見ると小傷や擦過痕、小打痕がありますが、大きな欠けや割れを伴うような致命的なものはなく、製造から20年経過しているギターとしては比較的良好な外観を保っています。画像はボディバック。
 ボディサイド。画像ではわかりにくいですが、コントロールプレートのボリューム、トーンの周りに線傷、擦過傷が見られます。以前のオーナーさんは頻繁にボリュームとトーンを操作するプレイヤーだったのかも。
 メイプルネックでローズウッド指板です。トラスロッドはしっかりと余裕があります。後述のフレット交換によってジャンボフレット、コンパウンドラジアスとモダンな仕様になっています。ネック裏側にサテン加工も追加、握り心地も良好。  
 Mustangと言えばショートスケールでナローシェイプ。手の小さい人、お子様や女性にもなじみやすい仕様かと思います。勿論、男性で手が大きい方であっても左手のストレッチ幅が稼げるなどショートスケールならではの演奏性を得られるかと思います。
 (画像の無断転用対策としてシリアルは隠しています)
 指板はナット側がオリジナルに近い約7.25inch、12~15フレット付近では約9.5inchとなるコンパウンドラジアスに修正。フレットは国産のジャンボフレット(三晃SBB215 高硬度品)、ナットは一般的な牛骨よりやや高密度なラクダ骨より削り出し。元々が高めの弦高にセッティングする必要がある7.25inchRの指板ですが、ローポジションではその良さも残しつつ、 比較的低めの弦高にも対応できます。
 ヘッド。塗装部にいくつかの小傷や打痕、ペグのメッキのくすみ、ペグボタンの経年変化による色焼けが見られますがいずれも製造からの経過年数の割に軽微。赤矢印の箇所は画像では色が剥がれているように見えますが、実際は塗膜が脱落しているわけではなく実物では目立たないものです。おそらく壁面など平らな面にぶつけてわずかに面がずれたために光の反射具合によって画像のように見えるのだと思われます。
 付属品はソフトケース(オリジナルではなく別のFenderギターに付属していたもの)とアームを使えるように戻す際に必要な元のパーツ。アーム( Dynamic Vibrate )を使えるように戻すことも可能ですが、Dynamic Vibrateの仕組みをよく理解している必要があり、なおかつ本機のカスタマイズはハードテイル仕様を前提に他の部分もアレンジしているので全体的な再調整が必要です。なお、アームは紛失しているので必要に応じて互換品をご入手ください。

 弦はDaddario EXL110(10-46)をレギュラーチューニングで張っています。弦高は1弦12フレット1.3mm、6弦は1.8mmに調整。ショートスケールを生かした演奏をしたい方、女性やお子様など手の小さい方、Mustangが好きだけどアームが煩わしいとお感じの方、ハイゲインでMustangを弾きたい方などにお勧めの一本です。

 ショートスケールの為、10-46でも弦は柔らかめで通常のストラトやテレキャスターに9-42の弦を張って同じチューニングにした時よりも張力は低く押弦時の抵抗も小さくなります。ドロップDチューニング(6弦のみ1音下げ)にしても問題なく演奏できますが、全弦1音下げなどもっと低いダウンチューニングで使いたい場合は10-46では心もとなくなることが予想されます。その際はゲージ変更と付帯するナット修正などの処置が必要になると考えられます。当店でもダウンチューニングに合わせた各種ギターのセットアップを承っておりますので必要に応じて遠慮なくご相談ください。

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