1960年代国産アンプ Guyatone GA-620¥88,000(税込み)

和製Princeton Reverbとも呼ばれるGuyatone GA-620、1960年代製造ジャパンヴィンテージアンプ!

 60年代の日本のエレキブームを牽引したメーカーGuyatoneによる真空管ギターアンプGA-620です。1960年代に製造されていた機種で立ち位置的にはFenderのPrinceton Reverbを狙っていたようで基本的にはFenderに倣った回路ですが、30cm(約12インチ)のスピーカー、独自のスプリングリバーブユニット、鋭角的なトレモロはFenderのそれとは異なった個性を持っています。

 使用感のある外観ですがそれが貫録を感じさせます。今回の出品にあたって使用限界あるいは故障していたコンデンサー類や真空管の交換などのメンテナンスを実施しました。Priceton Reverbと同じく、ボリュームを上げてゆくとドライブサウンドになりますが日本の一般的な家屋では大音量過ぎるくらいですのでボリュームを上げて使用したい場合は防音環境が必要かと思われます。一方で歪まない程度の音量での使用であれば家での練習用にも良いでしょう。非常に古い機種ですそれなりに内部の劣化も進んでいると考えられ現状渡しでのご案内となります。古い国産機材がお好きな方やGuyatoneファンの方にお勧め!

サウンドチェック。

 最初にシングルコイルのギターで。ピックアップはSeymour DuncanSTR-2とSTL-1bのコンビ。シールドケーブルはBold Cable FATでアンプ直。アンプのボリュームは7くらい(ギター側のボリュームフルでクランチくらい歪む)、treble6、Bass4で固定、適宜リバーブやトレモロを稼働。

 

 ハムバッキングPUのギターで。ピックアップはGibson 57Classic×2。シールドケーブルはBold Cable FATでアンプ直。アンプのボリュームは4.5くらい(ギター側のボリュームフルでクランチくらい歪む)で固定、リバーブやトレモロはアンプのものを適宜稼働。動画4:00くらいからTrebleとBassの効き具合のチェック。

 

 最後に同時代に製造されたギター、Arai Diamond 1532Tで鳴らしてみました。アンプのボリュームは5で固定してギター側のボリュームでクリーン~クランチを調整、リバーブとトレモロはoff。

 

【ご注意】

 当店は転売目的の方、代理購入の方との取引を遠慮させていただいております。そうした目的でのご注文、お問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます。

 60年代製造の割にフロントパネルがやけに綺麗ですが、他の部位はそれなりに使用感があります。コントロールはPriceton Reverbと同じくVolume、Treble、Bass、Reverb、Speed、intensity。ノブは交換されたもので上を基準位置に取り付けてあります(もともとは下が基準位置でパネルに目印があります。)インプットは1がHigh、2がLow。リバーブとトレモロのon/off用のフットスイッチジャックも搭載(フットスイッチは付属しません)。
上面。
側面。
後面。
 リアパネルにはコンセント出力があります。アンプを電源につないだ状態でここから他機器へ電力供給が可能です。ちゃんと稼働することをチェックしてありますが何しろ古い機器ですので使用には注意が必要かと思います。ヒューズの右隣のスイッチは治具で固定されており操作できませんが、この状態で出荷されていたものです。元Guyatoneの技術者さんに聞いた話ですが、本機は輸出もされていたそうで、このスイッチは海外での電圧に切り替えるためのもので、国内出荷向けには画像の通り治具で固定(日本国内の100Vに固定)されていたとのことです。
 Guyatoneオリジナルのスピーカー。サイズは30cm(12inch)。Princeton Reverbは10inchなのでここは大きな違いかも。スピーカーサイズの都合もあってか本機の筐体はPrinceton Reverbより若干大きくなっています。
 真空管は5本使用されています。今回の出品にあたってパワー管2本とプリ管2本を交換(パワ管は6BQ5から互換性の確保されているEL84に変更、プリ管は一般的な12AX7)。もう一本は問題なく稼働していますが現在製造されていないタイプの管なので今後の継続使用にあたっては注意が必要です。画像左上に見える箱は本機のリバーブユニット。Fenderのようにアンプ底面にリバーブタンクがあるのではなく、回路筐体に取り付けられている形です。スプリングリバーブですがFenderに比べて小さいタンクでリバーブの効きも控えめです。前出の元Guyatoneの技術者さんによれば現在一般的なスプリングリバーブに比べると特異な構造のユニットだとのこと。
電源ケーブルの長さは約1.6mです。

 マニアックな機種でリバーブユニットなどに個性もありますが基本的なサウンドは王道の1ボリュームチューブアンプのそれです。ご興味のある方、遠慮なくお問い合わせください。

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