2011年メキシコ工場製のFender Acoustasonic Telecasterです。現行のAcoustasonicシリーズはホローボディやボディ中央のホールなどかなりアコースティックに寄せているのに対し、本機はオーソドックスなソリッドボディのTelecasterの色合いが強いデザイン。フロントPUによるエレクトリックサウドとピエゾ出力+Fishman Auraシステムによるアコースティックサウンドが楽しめます。
国内入荷が少なかったためか中古市場でも滅多に出てこないレア機種です。よくみると小傷や擦過痕などあるものの製造から10年以上経過している中古品としては使用感は少なめで比較的綺麗な状態。一本でエレキサウンドとエレアコサウンドを使い分けたいギターボーカルさんやドライブサウンドとピエゾサウンドを別々のアンプから同時出力するなど凝ったセッティングに挑戦したい方などにオススメです。あるいはAcoustasonicシリーズに興味がありつつ「マグネティックPUはリアよりフロントの方が好き」という思いがあって現行品に躊躇している方にも良さそう・・・
サウンドチェック。ますは付属のステレオケーブルを使用してピエゾPU(アコースティックサウンド)とマグネティックPU(エレキサウンド)を別々に出力するセッティング。アンプはピエゾ側はエレアコ用アンプRolnd Acoustic Chorus AC-60、マグネティック側はFender Vibro king。エレキサウンドはWEEHBO Effekte JTM Driveで歪ませています。ピック弾き。
上と同じセッティングで歪をOff。指弾き。
通常のシールドケーブルを使用したモノラル出力。アンプはFender Vibro Kingでエフェクトなし。エレキギターのアンプでもエレアコ的な音が楽しめます。
弦はDaddario EXL110をレギュラーチューニングで張っています。弦高は1弦12フレット1.5mm、6弦は2.0mmとなっています。今回はナット3弦溝がの幅を考慮して3弦プレーン弦のセットを張っていますが、ブリッジの構造から3弦ワウンド弦のセットを張っても良いかと思います。エレアコ的な使用を想定する場合はもう少し太い弦で3弦ワウンドのセットを張りたい方もおられると思いますが、その場合はナット溝の調整が必要になると思いますのでご留意ください。仕様上オクターブ調整はできませんが、現状問題ない範囲にオクターブは収まっておりそのまま演奏できます。弦高の調整は通常のアコースティックギターと同じくまずはトラスロッドの調整により行う事をお勧めいたします(トラスロッドの余裕はあります)。それで調整しきれない場合はサドルの切削をご検討ください。いずれの調整も当店で施工可能ですので必要に応じてご相談ください。
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