Sadowsky NYC ENL Electric Nylon(Sold Out)

国内での流通がほとんどないSadowsky NYCのエレクトリックナイロン!

2004年製のSadowsky NYC Electric Nylonです。テレキャスターシェイプのボディは2Pアルダーバックにキルトメイプルトップ、ネックはハードメイプルにパーフェロー指板、特徴的な形状のブリッジベースもパーフェロー製となっています。弦長はStratocasterなどと同じロングスケール(25.5inch)、ナット幅46mm、コントロールはシンプルに1Vol.、1Tone。テレキャスターシェイプでトップ材がメイプルとなると重量級のイメージがあるかもしれませんが本機はチャンバー構造で軽量(約2.85kg)となっています。製造数が非常に少なく、日本国内での流通履歴もわずかなようでめったに見かけることがないですが、海外ではPat MethenyやJohn Scofield、Lee Ritenour、Keith Richards、Mike Sternなど大御所に使用された機種でもあります。エレアコというよりはナイロン弦のエレキギターで、アンプから音を出す際は非常に扱いやすく、大物ギタリストがこぞって本機を手にしたのも頷けます。

小打痕、ピックによる弾き傷、線傷、ちょっとした汚れなど使用感・経年感はありますが製造から20年近く経過しているギターであることを考えるとなかなか良好な状態を保っています。当店入荷時フレットの減りはわずかでしたがローポジションフレットに押弦による凹みがわずかに生じていました。今回の出品にあたり軽くフレット擦り合わせを実施、凹みは解消、さらにフレット両端の仕上げもやり直しており弾き心地は新品に負けないと思います。本機をお探しだった方は勿論、ライブやスタジオで使用できるハイエンドのエレガットをお探しの方、スティール弦のエレキギターに近い感覚で演奏できるナイロン弦ギターをお探しの方などにもオススメです。

サウンドチェック。アンプはRoland AC-60 Acoustic Chorusでエフェクトなし。

指弾き。

 

指弾きでアンプのリバーブをon。

ピック弾き。

ボディトップは美しいキルト杢のメイプル材です。この画像では分かりませんが、コントロール回りに小打痕がいくつか、1弦より下側のボディ表面に弾き傷が見られます。サドル下にピエゾPUが設置されています。コントロールはシンプルな1vol,1Tone。
特長的なブリッジはパーフェロー製です。サドルはタスクかと思われます。サドル下に弦高調整のためのシムが一枚入っております。エッジ部は着色をしないことによって素のキルトメイプルがバインディングのような縁取りとなっています。
ボディサイド。小傷や小打痕はありますが致命傷はなく、中古品としては綺麗です。
現在のSadowskyウェブサイトではバック材はアフリカンマホガニーとなっていますが、本機の バック材は2ピースアルダー。オリジナルのプリアンプは9V電池で駆動します。 コンター加工も施されており抱えやすいのも魅力。ベルトバックル痕のような目立つ損傷はありません。
ボディ表面の比較的わかりやすい打痕や傷など。(拡大してよく見ないと分からないものもあります。)
ネック。テレキャスターやストラトと同じ25.5inchに22フレット仕様のメイプルネックはFenderに倣ったスタイルの並行段ヘッド、6連ペグにストリングリテイナー、プレートを介した4点ねじ止めジョイントという仕様。エレアコというよりは「ナイロン弦のエレキギター」という感じでしょうか(実際生音は小さくやはりアンプを通してこそ真価を発揮します)。指板は近年ローズウッドに代わる材として注目されているパーフェロー。一般的なインディアンローズに比べるときめ細かく艶のある表面でなめらかな手触りです。
当店入荷時フレットの減りはわずかでしたが、ローポジションに押弦による凹みが少し生じていました。今回の出品にあたって軽く擦り合わせを実施し凹みは解消、フレット両端の面取り仕上げ再施工、現在は新品に負けない弾き心地を確保。指板表面はローポジション側に指先接触による痕が現れてきていますが小程度で弾き心地にもほとんど影響しません。ナットは牛骨製で側面からみるとナット底面にシム(高さ調整のスペーサー)が仕込まれているのが確認できます。どういった経緯で仕込まれたものかは不明ですが、必要に応じてナット自体を作り直しても良いかと思います。
ヘッド。表側・裏側は比較的綺麗な状態。側面やエッジ部には汚れや小傷が見られますが中古品でよく見られるような塗装欠けのような大きな損傷はありません。ナイロン弦ギターではめずらしい並行段ヘッド、ペグもナイロン弦ではめずらしいタイプとなっています。弦の張り方は細い弦は必要に応じてペグポストの穴を2回通す、あるいは旧来のマーチンの張り方をするが良さそうです(通常のスロテッドヘッドタイプと同様の巻き方にはスペースが不十分で不向き)。また、ナイロン弦の場合の伸びる量が多く短めにカットしたつもりでもペグポストへの巻き数が多くなりすぎてしまいがちですので、長過ぎたら一度緩めて長さを調整して張り直すと良いと思います。今回は1,2弦についてはすっぽ抜け防止のためにペグポストの穴に2回弦を通す方法で張っています。
専用のセミハードケースとトラスロッド調整用の金属シャフト、サドル部での弦高調整用のシム2枚(1枚は取り付けてあります)が付属。

今回弦はDaddario EJ44 Pro Arte Extra Hard Tensionをレギュラーチューニングで張っています。弦高は付属のサドル用シムを1枚仕込んだ状態で1弦12フレット約2.2mm、6弦は約2.5mmとなっています。勿論シムを抜けばさらに低い弦高にも、もう一枚足せばもう少し高い弦高にも調整可能です。トラスロッドの余裕もしっかりあり、フレットの状態も良好、長く付き合って行けるハイエンドエレガットはいかがでしょうか。

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