ボディトップ。カタログ外と思われるレアカラーのサンバースト塗装とメイプルの木目が渋いです。小傷や打痕、メッキ劣化、ブリッジサドルの摩耗など使用感がありますが、製造から40年近く経ているにも関わず致命傷はなくしっかりした状態です。ピックガードは近年の交換パーツでエイジド加工が加えられたものですが(結構お高いパーツです)、周りの使用感にうまくフィットしています。メッキ部分は経年数に応じた劣化が見られます。ブリッジのサドルは特に6弦側は結構摩耗しています。現状でまだ演奏に支障はありませんが、そろそろ交換しても良いと思います。ピックアップはオリジナルのもの。ポールピースの高さ調整は2.5mmの6角レンチで行えます。マホガニーのボディバック。トップ側と同様の渋い色合いのサンバースト塗装。この画像では分かりにくいですが、小傷や打痕、ベルトバックル痕など使用感があります。PU裏側にはPatent Aplied For Made by Gotohと印刷されています。コントロール系はボリュームやトーンのPOTがCTS、キャパシタはSozo、ジャックとトグルスイッチはSwitchcraftに交換されています。またキャビティ内は導電塗料でシールド処理が施されています。ボディサイド。打痕や小さな塗装欠け、傷がありますが致命的な損傷はありません。ネックはマホガニー+ローズウッド指板。レスポールカスタムのコピーモデルですが、指板はローズウッドです。ボディもメイプルトップ+マホガニーバックですので、サウンドキャラクターはレスポールスタンダードと近いのではないかと思います。現在10-46の弦をレギュラーチューニングで張っています。この状態でトラスロッドはまだ余裕がありますがやや締まり気味でより太い弦を張る場合は注意が必要かと思います。フレットは大きめのものが打たれています。摩耗はそれほど多くはありませんが、フレットの高さに若干のばらつきがあるので限界まで弦高を下げたい場合などはフレットのメンテナンスをお勧めします。81年ごろにしか使われていなかったというインレイ。トラスロッドのパネルはオリジナルではなく近年の交換パーツになっています。ペグのブッシュの高さがあるのと、ポストの弦を通す位置が相対的に低すぎるため、弦を巻きつける余裕が少ないですがこれは設計上のミスだと思います。現状でも問題なく使用可能ですが、特に巻弦は張るときに巻数をぎりぎりに少なくする、1週目は弦の端の上に2週目から通常のように下に巻くというような注意が必要です。ヘッド裏側。クルーソンタイプのぺグは背面カバーに「TOKAI」と入ったオリジナルパーツ。経年の劣化のせいか、がたつきが出てきていますが、問題なくチューニングはできます。前述のポストの高さの問題もあるので交換してしまっても良いでしょう。付属のハードケースも古いものですがオリジナルではないようで、ギターに対して若干大きめです。バンド練習などでギターを日帰りで持ち出すくらいなら問題なさそうですが、飛行機利用で空港で預ける場合や長距離を郵送する場合などは布などをスペーサとして併用した方がよさそうです。