Luna Seaのギタリスト、INORANさんのシグネチャーモデルとして1997年に各色99本限定で3色制作・販売されたILP-Ⅳ、INORANさん本人は最も手にする機会が多いというカラー、 Marroneです。以前のオーナーさんは本機を新品購入後かなり弾き込んだようで外観にはそこかしこに使用感が見られる、いわゆるプレイヤーズコンディションのため本機としては非常にお買い得な価格とさせていただいておりますが、出品にあたってはフレットのすり合わせ、ガリがひどくなっていたボリュームとトーンの部品交換を行っており演奏性はしっかり確保しております。
ネック裏には「JE-Line」と印字されており、実際JE-Lineの品として店頭に並んでいたそうなのですが、付属のスペックシートにはネックの握りはレギュラーClassic Sと全く同じ記載(JE LineのEven C Slimではなく60’s Vintage Standard、念のため実測でも確認)であることから実質的にJE-LineではなくレギュラーのClassic Sそのものなので通常のClassic S HSSとしての紹介になります。幅広く使えるHSS仕様のハイエンドストラトタイプを新品であるいは美品中古で検討中の方々に超お勧め!
まずはクリーンから。二つあるシングルコイルのモードは音色の差は少ないですが、どちらかと言えばNormal Single Modeはパンチのあるリード向けシングルコイルサウンド。Noiseless Single Modeはその名の通りノイズが少ないので静かな場面でノイズを抑えたいときなどに有効です。また、Normalに比べて若干柔らかいサウンドなのでカッティング等バッキング向けかも。Fat Modeはシリーズ接続によるハムバッキングPU風サウンド。ムスタングでシリーズ接続にする改造はこれまでもありましたが、得られるサウンドはフロントPUとリアPUのシリーズ接続1つというのが基本でした。3×3 way controlではシリーズ接続でもシングルコイルでもネック⇔ミックス⇔ブリッジの各ポジション独立したキャラクターとなります。