
フレット擦り合わせの例3例目、Before/After③は②にと同じくレスポールタイプです。上の画像がフレット擦り合わせ前のフレット&指板の様子。減りの程度としては軽度ですが、前回の例②に比べればやや減りが進んでいる状態でした。上の画像だとローポジションにほんの少し弦の痕がついていて全体的に曇っているだけのように見えますが・・・






フレット擦り合わせの例3例目、Before/After③は②にと同じくレスポールタイプです。上の画像がフレット擦り合わせ前のフレット&指板の様子。減りの程度としては軽度ですが、前回の例②に比べればやや減りが進んでいる状態でした。上の画像だとローポジションにほんの少し弦の痕がついていて全体的に曇っているだけのように見えますが・・・





以下の画像は先日当店でやらせていただいたレスポールタイプのフレット擦り合わせの一例です。元の状態はフレット擦り合わせの必要性としては「危急性はないが、やった方がより良い」という程度で、フレットの減りや凹みの程度としては「軽度」と言ってよいギターでした。
このギターは90年代国内有名メーカーでの製造、現オーナーさんが新品で購入、購入時の価格は実売価で10万円を少し切るくらいだったとのこと。購入後はそれなりに弾いていたものの、ここ10年くらいは弾かれず長期間しまってあったそうです。今回、久しぶりに練習再開したことがきっかけとなりメンテナンスで当店に持ち込まれました。前述の通り元の状態のフレット摩耗度は「軽度」で、弦高を高めにする場合はすり合わせしなくてもまだしばらく大丈夫なくらいでしたが、「せっかく練習再開するのでより弾きやすい状態にしたい」ということでフレット擦り合わせを行ったという経緯です。フレット擦り合わせをすればより弾きやすくなるのは勿論ですが、凹みがある状態の方がフレットの摩耗も早いので、「できるだけフレットを長持ちさせたい」といった場合も有利(勿論すり合わせで不必要に多くフレットを削らないことが前提)です。勿論今回のご依頼主もフレット擦り合わせ後の弾きやすさの向上を強く感じておられました。



今回は「フレット摩耗度軽度」でのフレット擦り合わせの例でした。ご自身のギターでフレットの減りはそうでもない気がするけど、音のばらつきやビビりが気になる方や「フレットにほんの少しだけ凹みができていて弾きにくいわけではないけどちょっと気になる」といった方は今回のケースに近いと思いますので積極的に擦り合わせを検討しても良いと思います。逆に、本例くらいの摩耗で弾いていて全く気にならない場合や、「フレット擦り合わせせず、限界まで使ったらフレット交換する」といった考え方、予算の都合ですぐにフレット擦り合わせはできない方は弦高などのセッティングを見直すのみでそのままの状態で弾き続けても良いかと思います。もっとも、こういった判断はフレットの全体的な摩耗量だけでなく、その偏り(一般的によく弾くポジションの減りの方が早い)、ネックの反り具合、ナットの摩耗量、そのネックの振動の傾向などなどいろいろな要素によっても変ってくるので、フレットの減り具合だけで判断できないことも留意する必要があります。「自分では判断できない」という方も多いかと思いますので、そういった方は遠慮なく当店にご相談ください。
以上、メンテナンスするかどうか悩まれてる方のご参考にしていただければ幸いです。

非常にこだわり抜かれたオーバードライブペダル、Human GearのVivace Specialです。現在も製造されているVivaceのスペシャルバージョンで通常版よりもよりこだわり抜かれたパーツが使われているとのこと。残念ながらどういった仕様なのかの詳細は明かされてはいませんが、ペダルマニアの間で「究極のオーバードライブペダル」として語り草になっているそうですが、生産数も少数(おそらく数百台)だったためか中古品の流通はほとんどなく幻のペダルとも言えそうです。付属の取扱説明書によれば本機は単体ではなく、相性の良いチューブアンプともう一台素性の良いドライブペダルとを併用することを推奨されています。Human Gearらしい拘りと、詳細な提案は使用する電源にまで及んでいます。
以下詳細写真の通り、外観は側面と裏面のゴールドの塗装があちこちで剥がれており、前オーナーさんが使い込んでいたことがうかがえます。一方スイッチやコントロールなどの動作は問題ありません。取説、外箱が付属します。 続きを読む Human Gear ViVAce SPECIAL (Sold Out)

こちらのプレシジョンベースはFenderのジュニアブランドSquireのもので新品の実売価は3~4万円くらいの価格帯です。このくらいの価格帯になるとメーカーも製造コストがかなり厳しく制限を受けるためか基本的な調整が半端な状態で売られていることが多いと思います。本機の場合、2004年製で製造からの経年変化も加わっているとは思いますが、新品でも本機の元の状態と同様なネック回り・フレット周りであることは珍しくなく、それが原因で初心者さんの練習モチベーションが左右されてしまったりもあると思います。低価格品であってもメンテナンスを加えることで弾き心地は激変し、初心者さんの最初の一本として長く付き合って行ける楽器になり得ます。以下、今回行ったフレット周りのメンテナンスのBefore/Afterを紹介します。



今回のベースの場合、まずフレット浮きの修正を行いました。具体的にはまず浮いたフレットを改めて指板に叩き込む作業を実施。叩いて修正した後しばらくすると再び浮き上がってしまうこともあるので、しばらく時間をおいてから再度チェック、若干ですが再び浮き上がっている箇所があり、そういったところは接着剤を注入して再固定を図っています。「フレットを接着する」というのではなく「フレットが打ち込まれている溝の隙間を埋める」という目的です。フレットに接着剤を使うというのはなじみがない方も多いと思いますが、実はメーカーで制作されている高価格帯のギターでもフレットを打ちこむ際に接着剤を併用している例はたくさんあります。そうしてフレットをしっかり固定した状態でフレットの高さに若干ばらつきがあったので擦り合わせ(フレットを削って高さを揃える作業)を実施。といっても高さの差はわずかでもともと目立つ凹みもなかったフレットなので擦り合わせで削った量はわずかです(0.05mm未満)。そしてフレット両端の鋭い部分を削り落とし(丸め加工)を加え左手移動時の引っ掛かりを解消、最後に脂分が抜けた指板のオイルケアをして完了。ローズウッドやエボニーは脂分が多い材なので、オイルケアも結構大事です。
以下Afterの状態をご覧ください。


今回のメンテナンス例は「新品売価3~4万くらいの低価格機で足りない部分を補って質を大きく向上させる」という例です。メンテナンスの内容としては高級な楽器でも行うもので、買ったばかりの楽器でも「なんか弾きにくい」「なんか音がヘン」といった場合に今回同様の基本的なメンテナンスで化けてくれることはよくあります。お手持ちの楽器でお心当たりがあれば是非ご相談ください。

2004年製のSquire by FenderのPrecision Bassです。SquireはFenderの廉価品ブランドで低コスト製造している都合もあってか、当店入荷時フレットの仕上げなどが荒い部分がやや目立っていました。しかし、今回の出品にあたりフレット両端の丸め加工、フレット擦り合わせなど徹底的にメンテナンスを加え弾きやすさを高めています。また、美品とまでは言えませんが、使用感は小傷、目立たない程度のバックル痕、ごま粒大の打痕が散見される程度で製造から15年も経過している中古品としてはなかなか綺麗な外観です。出品前に施したメンテナンスは総額¥20,000くらいになるものでもありかなりのお買い得品と言ってよいでしょう。この価格帯で本格的なFender Bassと同じくアルダー材をボディに用いているのもポイント。
中古品ではありますが、むしろ新品に比べても圧倒的に弾きやすいと思ます。この春にベースを始めた学生さんなどにオススメ!
サウンドチェック。
指弾き。アンプはPhill Jones Bass Cub、ケーブルはBold Cable FATでアンプ直です。
ピック弾き。
続きを読む SQUIRE BY FENDER PRECISION BASS 徹底調整済み 超お買い得!(Sold Out)