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Greco/Roland GR G-808のテールピースのカスタマイズ

ブラス削り出しテールピースに木材を貼ったテールピースをカスタマイズ。

ギターシンセの黎明期にGreco Rolandブランドで販売されていたGR G-808のテールピース(上画像の赤で囲った部品)のカスタマイズ・修理をさせていただきました。需要は少なそうですがせっかくの施工例だったので以下紹介。

オリジナルではブラスを削り出したテールピースの上部にフラットな木材の飾り板を単純に貼っただけの仕様だったそうですが、お預かりの時点ではこの木板は剥がれてしまっており、テールピースの上面の平らな面にあまり美しくない接着剤の痕がむき出しになっていました。そのままでも使用上は問題なかったのですが、今回当店で新しく木材の飾りを貼り付け、形を整えるという作業をやらせていただきました。ただ板を貼るだけだと板の端角が手にあたるとのことでレスポールタイプのような一般的なテールピースの形状のような丸みのある形にアレンジしました。

こちらはネットで拾ったGR G-808の画像。(今回の実機の施工前の画像は撮り忘れてしまいました・・・)テールピースの上面に平らな薄い木材の板が貼られています。
こちらはカスタマイズ完了したテールピース。上部はローズウッドを削り出して画像の通り丸みをつけた形に加工したのがポイント。ローズウッド部分は塗装はせず指板用のオイルと木部用ワックスで仕上げてあり手触りも良好です。自画自賛になってしまいますが、見た目も高級感がオリジナルよりもいい感じでは・・・。ブラスのベース部分は表面がくすんでいたので軽く表面を研磨してありますが、ギターに取り付けた際に他の部品との兼ね合いで研磨材は使用せず敢えて紙やすりの擦過痕を残しています。
反対側から見たところ。オリジナルは木目の方向は弦と同じ方向なのですが、今回は弦と垂直の方向にしてます。この方が耐久性もあると考えての処置です。
側面。ブラス部分と木部の境界部は面をしっかり合わせてあるので引っ掛かりはありません。面があっていることで一体感があります。
ギターに乗せてみたところ。テールピースの木部にローズウッドを選んだのはピックアップカバーと色合いが近く、木目の方向をボディの木部と揃えなくても見た目のバランスも問題ないでしょう。画像でも違和感なく自然に収まっているように見えます。

今回のような「金属と木材を貼り合わせる」という種類のギターパーツのカスタマイズ・修理の需要は非常に少なく、当店を含めどこのリペアショップでも修理メニューには載っていませんが、メッキ加工してあるものを除く金属と木材の組み合わせであれば可能な場合があります。もし同様のカスタマイズのご要望あれば遠慮なくご相談ください。

Crescent Moon oooo Maho(Sold Out)

愛知県の工房Tone wood guitarsにて制作されたCrescent Moon OOOO Maho、お買い得品!

愛知県日進市の工房Tone Wood Guitars制作のアコースティックギター、Crescent Moon OOOO Maho、2001年製です。詳細情報がないのですがおそらくはスプルーストップ、マホガニー(あるいはアフリカンマホガニー等の代替材)のサイド&バック&ネック、エボニー指板というおなじみの材構成。ボディ幅はドレッドノートよりも若干大きいOOOOサイズ(実測約410mm幅)で音量も豊かですが、弦長はマーチンなどよりやや短いミディアム(628mm)、全長も一般的なドレッドノートタイプより若干短く意外と抱えやすい仕様だと思います。

全体的に小傷や小打痕といった使用感はあるものの製造から20年近く経過したギターとしては良好な状態を保っています。フレットの減りは少なめ、トラスロッドの余裕もありまだまだ長く付き合って行ける状態。

もともとプロギタリストの方が使用されていた個体でPUの搭載などいくつか実戦向きのアレンジも施されているのもポイント!

サウンドチェック。指弾き。撮影はZOOM Q4で内蔵マイクで録音した生音。

 

ピック弾き。これも生音です。

 

アンプ(Phill Jones Air Pulse)につないでみました。シールドケーブルはBold Cable SOLIDでアンプ直。前半はピック弾き、後半は指弾きです。カメラの内蔵マイクで録音しているので生音とアンプからの出力両方が入っています。

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激レア!Fernandes FPB-60 ショートスケール、現状渡し特価!(Sold Out)

石ロゴ期のフェルナンデスプレベタイプ、なんとショートスケール仕様!2021年4月¥44,000から¥39,600へ値下げ実施!

ジャパンヴィンテージファンの間で人気の石ロゴ期のプレシジョンベースタイプFPB-60です。70年代終盤、同機は一般的なレギュラースケールのものに加え、フレットレスバージョンとショートスケールバージョンがありましたが、今回出品の本機は非常にレアなショートスケールバージョンです。

傷や打痕、メッキの劣化などの使用感はありますが、製造から40年以上経過している割には状態は保たれています。フレット交換の履歴がありますが、交換から時間も経っているようでフレットの高さにばらつきがあり、一部ポジション(とくに1弦)でビリツキが出やすい傾向があります。また、トラスロッドは逆ぞりの矯正の余裕がありませんのであまり細い弦や通常の弦でも低めのチューニングには向きません(現在は45-100をレギュラーチューニングで張っています)。今回保証なし、現状渡し特価でのご案内とさせていただきます。

フレットについてはフレット擦り合わせを行う事で演奏性の向上の余地があります。当店でも施工可能です。遠慮なくご相談ください。

サウンドチェック。まずはピック弾き。アンプはPhill Jone Bass Cub BG-100、シールドケーブルはBold Cable FATでアンプ直。

指弾き。

ボディ前面。ブリッジサドルとナットがブラス製なのがFPB-60の特長です。ブラスは表面が酸化しやすい金属ですが、今回の出品にあたって研磨し本来の輝きを取り戻しました。弾き傷や打痕などがありますが大きな塗装欠けのような致命傷はありません。ボディ材は当時日本製の多くのギターで使われたセン。画像は撮っていませんが、電気部分は手が加えられているようで少なくともケーブル類は交換されています。また、当店入荷時ボリュームは故障が見られたのでこれを国産の新品に交換いたしました。
ボディバック。前面同様使用感はありますが経過年数の割に状態は保たれています。ネックプレートには丸いシールが貼られていた痕が見られます。
ボディ側面。
メイプル1ピースネック。弦長は実測で768mm(ムスタングベースとほぼ同じ弦長になります)。レギュラースケール(864mm)よりも10cm近くナット幅も通常のプレシジョンベース(42mm)よりもスリムな41mmとなっています。ネック裏に傷等ありますが演奏に差し支えはありません。
フレット交換の履歴がありますが、最近ではなくフレットの高さにばらつきが見られます。今回は「現状渡し特価」でそのまま出品させていただきましたが、必要に応じてフレット擦り合わせを行う事で演奏性の向上が見込めます。
指板面は以前フレット交換した際に再塗装されていますが、素人仕事のようでよく見ると塗膜内に多数の小気泡が混入しています(右画像)。この気泡は見る角度によっては目立たない(左画像)ものの指板全体に見られます。これも今回現状渡し特価で出品させていただいた理由ですすが実使用上は害はありません。
ヘッド。大きな塗装欠けなど致命傷はありませんが小傷やメッキの劣化などはあります。ナットはブラス製が搭載されています。
ヘッド裏側。正面から見ると分かりませんが(左画像)、故意に擦過したような傷が見られます。しかし致命的な損傷ではなく使用上は問題ないでしょう。
左画像のソフトケースと後付けのピックアップフェンスが付属します(右画像はフェンスを取り付けたところ)。

弦はDaddario EXL 170(45-100)をレギュラーチューニングで張っています。弦高は前述のフレット高バラツキによるビビりを軽減するためやや高めにセット、1弦12フレット2.4mm、4弦は3.0mmに調整してあります。また、サドル部分でのテンション(弦がサドルを押さえる力)を稼ぐためにネックジョイント部にシムを挟んでネック取り付けに若干の角度を設ける調整をしています。

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Greco GOBⅡ-750 1980年製 現状渡し特価!(Sold Out)

グレコGOシリーズベースの後期モデルの一つ、GOBⅡ-750、現状渡し特価!

1970年代~80年代初頭に流行したGrecoのオリジナルモデルGOシリーズ後期のベース、GOBⅡ-750、1980年製です。

木目の美しいセン材のボディにメイプル/ウォルナットのコンビネーションによる5ピースのスルーネック構造、ローズウッド指板に24フレットというコストの係る凝った仕様にもかかわらず定価¥75,000というコスパも高い本機は当時ヒットを続けていたゴダイゴのベーシスト、スティーヴフォックスも愛用していました。

今回出品の本機、外観は小傷や打痕、擦過痕などみられるものの製造から40年経過していることを考えると良好な状態を保っています。フレットの減りも少なく、目立つ凹みはありません。しかしながらハイ起きの症状があり、低めの弦高ではハイポジションは音づまりが多発するため現状では高めの弦高にする必要があります。そのため今回は保証なしの現状渡し特価にてご案内させていただきます。

低めの弦高で使用したい場合は指板修正も伴うフレット交換を行う事で可能かと思われます。そういったメンテナンスもお引き受け可能ですので必要に応じてご検討ください。

サウンドチェック。まずは指弾きで。アンプはPhill Jone Bass Cub BG-100、シールドケーブルはBold Cable FATでアンプ直。

 

ピック弾き。

ボディは木目の美しさでこの頃の多くのギター・ベースに採用されていたセン材でスルーネック構造のネックを挟んだ形。1PU、1Vol、1toneというシンプルなコントロール。
ボディバック。小傷等の使用感はあるものの4大きな塗装剥がれ・欠けといった中古品にありがちな損傷はありません。
ボディ側面。
ブリッジ。オクターブ調整のビスに少し錆が出ていますが現状のままで問題なく可動します。
ネックはメイプル/ウォルナット/メイプル/ウォルナット/メイプルの5ピースのスルーネック構造。指板はローズウッド、24フレット仕様です。40年経過している割にフレットの減りは少なく目立つ凹みもありません。しかしながらハイ起きの症状が見られやや高めの弦高にしないとハイポジションは音詰まりが起こります。これの解消のためには指板修正をも伴うフレット交換が必要ですが、フレット擦り合わせだけでも多少は軽減できる余地があります。トラスロッドには余裕があります。
指板。今回の出品にあたり指板のコンディショニング、フレット研磨を行っています。
ヘッド表側。ナットはブラスと牛骨を合わせた凝った構造です。「ブラスのサステインと牛骨の鳴りの両方を取った」という感じでしょうか。
ヘッド裏側。ペグのメッキは経過年数相応に劣化していますが、操作性は全く問題ありません。
付属のギグバック。オリジナルのものではありませんが、問題なく使用できます。

本機は委託販売品ですが、現在メーカー不明の45-100の弦がレギュラーチューニングで張られています。出品前に当店にて基本的な調整を行い、弦高は1弦12フレット2.5mm、4弦は3.0mmに調整いたしました(一般的にはやや高めの弦高)。これよりも低い弦高で使用する場合はハイポジションの音詰まりが顕著になってくるので指板修正を伴うフレット交換等積極的なメンテナンスが必要とお考え下さい。

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ERNIE BALL #6182 Most Valuable Pedal(Sold Out)

珍しいgain搭載ボリュームペダル!

アイディア次第で様々な使い方が可能なゲインコントロールを搭載したボリュームペダル(パッケージには「Volume &Over Drive Hybrid Expression Pedal」とうたわれています)、Ernie Ball #6182 Most Valuable Pedalです。通常のボリュームペダルとしても使用可能ですが、例えばメインの歪の前段に本機をつなげばゲインブーストペダル(ペダル型ゲインブースター)として使用可能で、連続的にゲインアップしてゆくようなサウンドを生み出せます。しかも最低ボリュームを0にセットすれば「無音からハイゲインサウンドまでの連続変化」もペダル操作で可能となり、ダイナミックな歪コントロールが楽しめそうです。また、歪の後段にセットして本機を踏み込んだ時に通常よりも音が大きくなるようなクリーンブースター的な使用方法も考えられます。Gainの幅はこのようなブースターとしての使用に十分な+20dbが確保されています。

ゲインを搭載しているので使用にあたっては9Vアダプター、電池が必要です。小傷、わずかな汚れ等の使用感はありますが中古品としては綺麗な状態です。外箱付属。 続きを読む ERNIE BALL #6182 Most Valuable Pedal(Sold Out)