現在は生産されていないGibsonのベッドルームアンプ、GA-5 Les Paul Juniorです。「レスポール」の名前が冠されていますがあくまで真空管アンプです(笑)。回路的にはFenderのChampの系統で外観も含めると「Gibson版のChampion600」といっても差し支えないかと思います。ただ、近年のFender Champion 600などはコントロールこそ1ボリュームとシンプルですが、回路的にはある程度フィルターを通過した音(つまり内部に固定のEQがある)ですが、こちらGA-5はそういったイコライジングはされておらず、より原音に忠実な図太いクランチが得られます(もともとのFender Champも同様でした)。シンプルな1ボリュームコントロールはボリュームを上げてゆくとナチュラルなクランチからオーバードライブまで楽しむことができます。
動画です。ギターはFender Custom Shop 1963 Telecasterを使用。最初にピックも使った演奏。ボリュームは3段階であげていて最後はフルボリューム。
「ベッドルームアンプ」という言葉で紹介していますが、小出力とはいえやはりチューブアンプ。歪むくらいの音量になると日本の一般家屋では結構な大音量になります。こういった小型チューブアンプのクランチ~オーバードライブサウンドは多くのブルース、ブルースロックのアーティストに愛され、スタジオ録音や小会場のギグなどでも活躍したもの。そういったアーティストが大好きな方にはたまらないサウンドかと思います。
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