40年ほど前に製造されていたYAMAHAのストラトタイプ最上位機種、お買い得のレストア品！
1970年代末から80年代初期の短い期間のみ製造されていたYAMAHAのストラトタイプ最上位機種SR-700です。長い間放置されていてあちこちに不具合が出ていましたが当店でレストア（電気パーツやビス類の交換、フレット擦り合わせ、徹底清掃等、詳細後述）を行い、新品に負けないプレイアビリティを確保。さらに、外観も40年前のギターとしては綺麗といえる状態にまで復帰しています。ジャパンヴィテージファンの方は勿論、手ごろな価格のストラトタイプをお探しの方にもお勧めです。
サウンドチェック。まずはクリーン、アンプはFender Vibro King、エフェクトなし。
クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Drive。
先のクランチをXotic BB Preampでゲインブースト。
ボディトップ。小傷や擦過痕、小打痕はありますが大きな塗装欠けなど致命的な損傷はなく約40年の歳月を経たギターとは思えない良好な外観。コントロールは通常のストラトと同じで1Vol2Tone5Wayスイッチ。ボリュームとトーンはガリがひどかったので国産の新しいパーツに再配線。接触がおかしかったジャックはSwitchCraft製に交換。ピックアップはFender Japanのストラトから移植されたTexas Special×３。欠品していたアームはGOTOH製を取り付けました。ピックガードやジャックプレート、レバースイッチ、PUを止めているビスはすべて新品に交換しています。ボディ材はセン（栓）が使われています。50年代のFender ストラトに使われたアッシュ材のようなはっきりとした美しい木目が特長の材で国産のギターには結構使われていました。からはYAMAHAのカタログで「タバコブラウン」と名付けられた少し赤味のある2トーンサンバースト。Fenderにはない色合いがいい感じです。
ブリッジ。メッキの浮きが見られますが剥がれはなく、動作もOK。元々ついていた弦高調整のイモネジはサドルから飛び出すぎる長さでさびも出ていたため少し短いステンレス製にすべて交換。オクターブ調整のビスも錆が気になったので新しいものに交換しています。
ボディサイド。黒に近いFenderのサンバーストモデルに比べて赤みが強く茶色いのが本機のカラーの特徴。
ボディバック。画像では分かりませんが、トレモロキャビティの内壁がトレモロブロックに干渉していたのでキャビティを若干拡張しました。これによりトレモロ使用時のチューニングの安定性を確保しています。ネックプレートはFenderよりも小さいタイプです。ネックを止めているビスは一般的なものよりやや太いものになっており、しっかりとネックが固定されています。バックパネルは外してあります（もちろん付属します）。
ネック。ナット幅41mmとスリムです。トラスロッドの余裕もあります。
フレットはヴィンテージスタイルのものが打たれています。もともとは弦による凹みが若干あったのですが、今回の出品にあたって擦り合わせを行っており、良好な演奏性を確保、まだしばらくはガンガン弾きこんでいただけます。
ヘッド。YAMAHAオリジナルのペグはメッキの浮き、クスミが見られますが、徹底的に清掃し画像のように鏡面に復帰してます。
ヘッド裏面。5弦のペグが少し傾いて取り付けられていますが、使用上は問題ありません。
このペグのトルク調整は矢印のホイールを回して行います。
付属のハードケースとバックパネル。新品時についていたタグや保証書が残っています。
今回弦はDaddario EXL110（10-46）をレギュラーチューニングで張っています。トレモロは3弦開放を1音アップできるフローティングに、弦高は1弦12フレット1.5mm、6弦は2.0mmに調整いたしました。
レストアの作業内容を考えるとかなりのお買い得！
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