一般的には「Jaguar+Mustang」と言われていますが、独特のボディ形状を除けばMustangの系譜にあり、各PUのスライドスイッチやダイナミックビブラートなど使い勝手はMustangと言えます。前オーナー様によってPUをリアDimazio Tone Zone、フロントを YJM(現HS-4)に、コントロール部もアップグレードパーツに換装されています。スイッチに不具合があったため、出品前にSwitchCraftのシャッター付きのものに交換の上、全体調整を行いました。
この写真ではきれいに見えますが、ボディは全体的に打痕、傷が見られます。(次の写真参照)。スイッチは2つとも新しいSwitch Craftのシャッター付きに交換。PUはリアDimazio Tone Zone、フロントHS-4(旧YJM)に交換されています。ダイナミックビブラートのアームは欠品。ピックガード及びコントロールパネルのビスはかなり錆がつき木部まで影響を与えそうだったのとネジ穴自体が緩くなっている箇所も見られたのでステンレス製の別のネジに交換しました。ボディにみられる傷等。木部が露出している箇所もありますが、ギターの仕様そのものに問題を与えるような損傷はありません。コントロールもパーツ交換されています。ボリュームはSonicのフルアップボリュームPOT、キャパシタはHuman GearブランドのOrange Drop 418P、ジャックはSwitch Craft。写真はありませんが、キャビティ内は導電塗料でノイズ対策もされています。ボディバック。エッジ部分に大きな塗装剥がれ(写真下方向)、ベルトのバックル痕が見られます。ネックポケットには「JT-95EX」の印。ネックの日付は96年10月。フレットは出品前に磨きなおしているのでピカピカです。指板。ローポジションにフレットの凹みが見られます。3弦2フレットが一番顕著ですが、そのままで問題なく演奏できます。(まだ摺合せしなくても使用OK)。弦は010~046でレギュラーチューニングで調整しました。ネック裏・中央付近に打痕が見られますが、ボディに比べると使用感は少なめ。トラスロッドの余裕もあります。ヘッド。Mustangに比べると若干スリムなヘッド。FenderロゴがスパゲティロゴなのもMustangやJaguarと異なる点。ペグはFenderでもっとも一般的なクルーソンタイプ。ヘッド裏。ボディ側の仕様かに比べるとヘッドの方は比較的綺麗です。ペグはクリーニングして少し使用感・くすみが残るものの写真のように20年前のギターとしてはきれいな状態に復帰できました。動作も問題ありません。