Fender Japanの初期製造品にあたるE serialを持つSquire by FenderのジャズベースJB-355、おそらく84年から85年にかけての製造品と思われます。当時定価¥45,000でどちらかといえば入門者に向けた価格帯の製品でしたが、フジゲン製らしい丁寧な作り、ナットは現在の入門クラスでありがちな樹脂ではなく多くのヴィンテージレプリカと同じく牛骨が使われているなど中級者クラス以上のスペックを有しています。この時期の日本製Squireは本機に限らず作りの良さや数が比較的少ないこと、作られていた時代からの経過年数によって古い楽器の貫禄が備わっている個体があることなどから中古市場でも人気。実際今回出品の本機もバスウッドボディの素直なサウンドに経年変化や弾きこみによるものと思われる「古い楽器らしい気持ちの良い音と見た目」も楽しめます。PUがFender Custom Shop 60’s Jazz Bass Setにアップグレードされている他、ライブなどで長いシールドや多数のエフェクターを使用する際に心強いバッファー(カスタムメイド)を内蔵する改造が施されているのもポイント。
動画です。まずはピック弾きで。今回は内蔵バッファーはONになっています。
指弾き
わざわざカスタムメイドさせたバッファーを載せたり、ヴィンテージ志向のPUへの交換など贅沢な改造はされていますが、外観はオーソドックスな60年代風ジャズベースのままを維持しており、弾き心地もそのまま、通常のパッシブのベースのものと同じと考えてよいかと思います(YouTube動画の音質ではその差がほとんど再現できないのでパッシブモードでの動画は割愛しましたが、バッファードモードの方が若干音が太くなります)。フレットが打ち替えられていることや古い楽器としては外観も保っていることから、大事にメンテナンスされて弾かれ続けてきたベースであることが想像できます。
手頃な価格でヴィンテージ感のあるジャズベースを手に入れたい方には本機はかなりオススメの一本といえるかと思います。初心者の方から上級者の方まで幅広く楽しんでいただけるジャパンビンテージジャズベースです。
非純正のソフトケース付属。
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