現代も続くYAMAHAのオリジナルスタイルベースの系譜BBシリーズ、本機はその初期モデルの一つ、デタッチャブルネック仕様のBB-1000です。おそらく1978年製で、フレットの減り具合からしっかり弾きこまれていたものと思われますが、経年数のわりに損傷は少なく、アルダーの木目を生かしたナチュラルフィニッシュも手伝って外観は綺麗で、とても40年近く前のベースとは思えません。アルダーボディでは珍しい木目を生かした塗装のボディ、メイプルネック、エボニー指板にPBスタイルのピックアップ&コントロール。シンプルですが、良い鳴りを持ち、アルダーボディによるミッドの豊かさで音作りの幅広さも期待できる一本です。
動画です。ポップインストグループ「Luca」などで活躍しているベーシスト日高真夢さんに弾いていただきましたのでまずはそれをご覧ください。
以下弾き手はへびげ店主。指弾き。アンプはPhill Jones Bass Cub。
ピック弾き。
外観の状態は非常に良好ですが、しっかりと使われていた痕跡もあり、フレットも擦り合わせがなされていて、まだしばらくはそのままで弾きこめると思います。トラスロッドは絞めこみ気味で順反りへの対処力は残りわずかだと思いますが、40年近くを生き抜いてきたことを考えると、これまでの経年でもともと木材が持っていた癖は出切っていることと思います。ですので管理さえしっかりすれば長く使っていくことが可能でしょう(現在弦は標準的な45-100をレギュラーチューニングで張ってあります)。
弦高は1弦12フレットで2.3mm、4弦は2.8mmにセットしてありますが、1弦はサドルを限界まで下げてあります。さらに弦高を下げたい場合はネックポケットにシムを仕込むことで対応できますので、ご要望の方は合わせてご相談ください。
プレベスタイルのシンプルなピックアップとコントロールで、ゴリゴリした音が得意なイメージを持たれるかもしれませんが、古い楽器らしく良い鳴りをしており、アンプのセッティング次第で色々なジャンルをこなしてくれそうです。本機のような木目を生かした塗装のベースの場合、多くはアッシュボデイですが、本機はよろ音作りしやすいアルダーボディ。木目が好きだけど、アッシュの音にイマイチ馴染めない方には本機はオススメです。勿論日本の古いギター、ベースがお好きな方、古い楽器ならではの鳴りを求める方、シンプルなスタイルのコントロールがお好きな方なども是非!
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