写真の通りバイオリンのような非常に美しいデザインが目を引く、手工品アーチトップギター、Yamaoka Guitars StrigsArt NY-3です。Yamaoka Guitarsはビルダーの山岡則正氏によって設立されたブランドで、渡辺香津美さん、布川俊樹さんといった著名ジャズ・フュージョンギタリストの使用でご存知の方も多いと思います。
本機はGibson ES-335とほぼ同じボディ幅、弦長ですが、ボディ厚は最深部で75mmと厚みがあります。また、独自のセンターブロック「King Post」はボディトップ・バックには触れておらず、トップに配されたシトカスプルース(Solid)の振動を余すことなく生かしつつもハウリングは抑えるという構造。「フルアコ的な響きでセミアコ的なハウリング耐性をもつ箱物ギターがあれば・・・」というジャズギタリストは数多いるかと思いますが、こちらNY-3はまさにそんなモデル。
動画です。アンプはフェンダーのチューブアンプに直。指弾き。
ピック弾き。ピックはJim Dunlopのティアドロップのデルリン、1.5mm厚を使用。
もう一度指弾きで、ソロギタースタイル。
ここまでの写真からもわかる通り、かなり凝った、作り込まれた仕様です。プラスチックのパーツはほとんど使用せず、ヘッドの突板やピックガード、テールピースだけでなく、ボリュームノブ、PUのエスカッションに至るまですべてエボニーを削り出し。単に「見た目の豪華さ」を追及しただけでなく、独特の構造による豊かな箱鳴りサウンドは有名ブランドの量産品ではまず味わえないものではないでしょうか。
1ピックアップスタイルであることからも想像できる通り、主にJazzの分野で活躍するギタリストに向けたギターと言えると思います。
手工品で市場に出回る数は少なく、新品ではなかなか手の届きにくい価格(税込で75万円程)のギターですが、今回出品のこちらは新品購入から1年未満のまだまだ新しい状態で中古品とはいえ手工のギターとしては非常にリーズナブルな価格かと思います。山岡氏自身の手によって弦高をより下げやすいようにブリッジの調整を、ボリュームポットへの配線のやり直しが行われており、コンディションは万全。
本機にあこがれていたけど価格的に中々手を出せなかった方、「セミアコのように気軽に使えて、なおかつフルアコなサウンドが欲しい!」というジャズギタリストに強力にオススメしたい一本!
ハードケース付属。