つい先日、製造を終えたFender Japanブランドのギター。その始まりは30年以上前にさかのぼります。80年代製造の日本製ギターは現在では「Japan Vintage」とも呼ばれていますが、そんな中でも今回出品のテレキャスターカスタムはFender Japan最初期の1983~84年製、滅多に市場に出ることはない一本です。
前オーナー様は最近までほとんど弾くことなく倉庫にしまっていたとのことで、入荷時は金属パーツのサビ・腐食、電気系パーツの劣化により音は全くでない状態でしたが、さすがは日本製、必要なパーツ交換とクリーニングで見事によみがえりました。しかもアッシュボディとしては軽量で重量は3.5kg弱。弾かれていた期間が短いため、フレットの減りもわずかで演奏性は良好、掘り出し物の一本だと思います。
動画です。まずクリーン。Fender のチューブアンプに直。
クランチ。歪はWEEHBO Effekte JTM Driveを使用。
先のクランチをBB Preampをさらにゲインブースト。
電気パーツはピックアップを除いてすべて新調。ポット、ジャックは最近のFender Japanでも使用されていた国産のものを、キャパシタは音響特性に優れると言われているフィルムキャパシタにしています。もちろんトグルスイッチも交換。ボディ・ネックですが、ネックに写真の通りの塗装剥がれはありますが、30年以上前の楽器としては状態は良好です。最近の同モデルは重量のあるものが多いですが、本機はAshボディとしては比較的軽量なのもポイントです。
古い国産にご興味がある方、最近の同モデルだと重すぎるという方、初期Fender JapanのTelecaster Customはいかがでしょうか。