おそらく92~93年製と思われるMoonブランドのフルアコです。弦長はレギュラースケールの25.5inch、ボディ幅は17inch、シンボディで、ギブソンのL5-CTのような外観です。生音の鳴りも気持ちよく、音量もありますが、ボディトップはスプルース、バック・サイドはメイプルでそれぞれプライウッド仕様。ポジションマーカーの凝ったインレイ、ボディサイド・バックの見事なフレイムなど、見た目も美しい楽器です。
ピックアップはBartoliniのタックアンドレスモデルが搭載されており元々の気持ち良い生鳴りを広いレンジでしっかり出力します。このピックアップ、サイズはハムバッカーですがシングルコイルでローからハイまで再生される音のレンジも広く、アコースて一句な雰囲気のとても気持ち良いサウンド。ギターのトーンを絞り切った音まで非常に音楽的です。
動画です。まずは指弾き。Fender Vibro Kingに直。
ピック弾き。トーン全開から絞り切った音までどれも気持ち良い音楽的なサウンド。
ルーパーを使用してソロ。前半は指弾き、後半はピック弾き。
20年以上前のギターとしては非常に状態が良く、音も気持ち良い一本です。
シンボディですが、17inchの幅があり生音もそこそこの音量で、家でアンプを通さないで弾くのも気持ちよいと思います。
Moonと言えば国産コンポーネントストラトの大家で知られており、箱物は珍しいですが、実は当時は本機以外にもラインナップがあったようでフルデプスのモデルもあったそうです。
当時の価格は¥330,000の本モデル。生音でも、アンプリファイズイズでも美しい鳴りが楽しめると思います。国産の良質なフルアコをお探しの方、こちらのEL5-330T、いかがでしょうか?