マホガニーの木目が美しい90年代製造のFlying V！
1996年製 、ヘッドの裏側に「Limited Edition」と入れられており当時の限定モデルだったと思われるGibson Flying Vです。以下詳細の通り、そこそこ弾きこまれてきた痕跡が見られますが、ここ数年は弾かれずにしまわれていたとのことで当店入荷時にはペグの破損、電気パーツの故障、フレットの摩耗等が見られました。今回の出品に当たっては現オーナーさんと相談し（本品は委託販売品）、ペグは6個すべて新しいGibsonの同型ペグに交換、電気パーツも元々交換されていたピックアップ以外はすべて新調、とりあえず演奏できる状態に復帰しています。ケースは付属しませんが、これらメンテナンスコストを考えるとなかなかお買い得な一本かと思います。
サウンドチェック。アンプはFender Vibro King。
最初にクリーン。
クランチ。歪はWEEHOBO Effekte JTM Drive.
先のクランチをXotic BB Prempでゲインブースト。
ボディトップ側。マホガニー材の地の色、木目を生かした見た目がGood!ピックガードのビスはすべて新しいものに交換しました。
コントロール部の電気パーツは後述の通りすべて新調、それに伴いノブも新品に交換しています。ブリッジは裏面に「Made In Germany」と刻印されているのでシャーラー製かと思われます。メッキ部の劣化は見られますが、製造から20年以上経過しているギターとしては劣化は控えめでまだこのままで使って行けると思います。
ピックアップはリア、フロントともにSeymour DuncanのSeth Loverに交換されています。
元々ついていたPOT等は劣化によって音が出ない状態だったので、異常はなかったピックアップ以外をすべて新調してあります。ボリューム、トーンはCTS Vintage Style、キャパシタはオレンジドロップ715P、ジャックとトグルスイッチはSwitchcraft、配線材はBelden8503、半田はKester44です。
ボディサイド。打痕や傷など使用感がありますが、致命的な損傷はありません。
ボディバック。ベルトバックルの痕などの使用感から結構弾きこまれてきたことがうかがえます。ストラップピンはシャーラーのセキュリティロックに交換されています。
ネック。トラスロッドの余裕は十分あり、メンテナンス次第で今後も長く付き合って行けるでしょう。
フレットはプレーン弦のロー～ミドルポジションに弦による凹みができています。またナットの摩耗が進んでおり、特に4弦開放音は強いピッキングでは多少のビリツキが出ます。現在弦高は1弦12フレット1.5mm、6弦2.0mmにセットしていますが、これよりも低い弦高にする場合はポジションによっては強めのピッキングではビリツキが目立ってくるので、必要に応じてフレット擦り合わせ、ナット交換を行うとより弾きやすくなります。高めの弦高がお好みの方は現状でしばらく弾きこんでから自分好みにメンテナンスを加えるのも良いかと思います。
ヘッド。当店入荷時、ペグの破損が複数見られたため6個とも新しいペグ（オリジナルと同じGibsonペグ）に交換しています。ヘッド裏側（ナット部の裏側辺り）に「Limited Edition」のプリントがされています。
本体のみでケースは付属しませんが、現オーナーさんのご厚意で電気パーツやペグ、各部のビスは新調されている点、お買い得かと思います。高めの弦高がお好みの方は現状でもまだ弾きこめるかと思いますが、精度の高いセッティングを求める方や低い弦高がお好みの方にはフレットやナットにメンテナンスをっ加える事をお勧めします。当店でもこれらメンテナンスを承っておりますので必要に応じてご相談ください。
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