Fender USA Precision Bass、1976年製です。年代相応に傷や金属パーツのくすみはあるものの、大きな損傷はなく各部完動で弾き心地も抜群です。フレット、ナットはだいぶ昔に交換、それに伴いネックはリフィニッシュされていると思われます。そのためか、70年代のフェンダーによく見られるネックトップコートの焼けは控えめで貫禄が感じられる超良い焼け具合。割れやただれもなく70年代物のネックとしてはかなり良好な状態です。また、ギターに比べよりシビアなネックの反りも現在若干の順反り(標準的状態)で、トラスロッドの余裕もしっかり残っています。40年近くを経ての現在のネックの状態ですので、管理さえしっかりすれば今後極端な反りなどに悩まされることはないかと思います。
プレシジョンベースのサウンドと言えばピック弾きでのゴリゴリしたロックのイメージがあるかと思いますが、本機は経年による熟成のためか、あるいはこの個体の元々の個性のためか、指弾きやスラップなども気持ちよく意外と幅広く使えそうな音。ボディ材はアッシュ。