1973年製。神奈川県で生産され、千葉県で弾きこまれた。90年代後半よりオーナーが2,3度代わり、そのたび茨城、東京、千葉、名古屋、札幌など各地の出演で使用されてきた。70年代の大量生産の時代(ベビーブームってやつですな)から、受験・就職と多くの競争にさらされつつも、現代まで生き残った個体であり、粗悪なつくりを指摘されつつもそこそこの鳴りになってきているかもしれないし、そうでないかもしれない。最近はヴィンテージ扱いされることもあるが、本人はまだ若いつもりの部分もある。70年代の製造品らしく、以前はスリムな首回りだったが、年とともに肥大化。湿度の高い国内で過ごしたため、水分を吸って膨化した疑いがある。ネックは順反り気味だ(ネコゼってやつですな)が演奏に支障はない。ネックとボディの接合は3点止め。4点止めに比べれば弱いかもしれない。そのためか最近寝違えることが多い。YngwieのDuckのようにもう若くない体だと自覚したため全国ツアー人生から足を洗い、オウチで弾かれる立場に戻るべく、地元千葉に戻ってきた。今後は体の傷一つ一つに刻まれている経験と知恵と3ピックアップのフレキシビリティをもって味のある音を奏でたいと考えている。
「なんだこいつは!お前が何者かわからん!」と思った方、どうか怒らずにこちらをご覧ください。⇒店主プロフィール②